アート

生き方の基本

千住博 「私が芸術について、語るなら」この本の、最初のほうに、たとえば、まだ幼い子供が、きれいだと思って、石を拾う。これも、芸術につながる行為だと、書いています芸術とは、自然から感じたなにかを、誰かに表現してみたいそういうことだと、いいます…

アートの楽しみ

美術好きな、うちの奥さんは、とてもよく美術館に行きます最初は、「あなたが好きなら、つきあうよ」くらいに思っていたのですだけど、うちの奥さんの美術好きは、ただの好きというより本当に好きで、時間と体力が許せば、本当にずっとみていたいという感じ…

福富太郎の眼、東京ステーションギャラリー

鏑木清方 刺青の女この作品から、漂う、すごみというのは、どうも女性のもつ根源的ななにか?ではないかそういうことが、頭に浮かびましたそれは、精神のどこか、ネジがはずれていくようなつまりは、狂っていくような、そういう要素というのがあるのだと、推…

棟方志功

アート作品をみるときに、その作家の人柄、だったり生きた軌跡ということが、とても気になります上村松園は、優れた芸術を作り出す人は、必ずその人自身優れた人格を備えてると、書いていますそのとおりだと思います そういう、作品と作家の生き方といったこ…

心を癒すもの

美しいアートに出会うこと これはこの10年くらい、実践してる、自分の心との対話と言っていいことです。絵にしても、彫刻にしてもいいな、これ、自分の手元に置いておきたいなそんなふうに、思える作品に会えるというのはとても、いいし、心が洗われるといっ…

与謝蕪村

先日、人に「絵をみることが、楽しみになりました」という話をして、好きな画家として、与謝蕪村をあげました 4月に、府中市美術館にて、展覧会がありました「ぎこちなさ、を絵にした」という副題がついていましたこれ、言い換えれば、「へたうま」ってやつ…

響きあう

手紙というアナログな、ツールが好きです数年前に、東京ステーションギャラリーで、川端康成のコレクションの展示があり、その際、求めた「川端康成と東山魁夷 響きあう美の世界」という本、そのなかにある、川端と、東山の手紙の数々にとても、惹かれます …

憂い顔の美

マネのフォリー=ベルジェールのバーこの作品をみて、前後して鏑木清方の三部作をみる、機会がありまずは、女性の美しさにうっとり、という感じですかね これらを見る、また1年ほどまえ、ドガのピアノの前のカミュ夫人という絵に、いいなと思って、立ち止ま…

思うがまま、描く

新潟県南魚沼市にて、みつけたあ、棟方志功の板画釈迦十大弟子、志功の思いがこもった作品と言っていいと思います 解説に、棟方志功は、十大弟子を思い浮かべてひとりずつ描くってことはしてなくて思うまま、人間はこんな顔をするのだと思ってかき上げ、それ…

時間をかけるということ

他人と、意見交換といったことその相手が、なにかしら「味」を持ってることでぐっと、その意見交換というのは、楽しくなります「味」を持ってる、それはなにかの「プロ」ということとも、言い換えられます 意見交換とは、言えない、一方的に教えてもらったと…

吉田博

海、であり、山を、美しく表現しています海と、山を主題にしたということでは、とても好きな画家東山魁夷を、つい、思い出します東山魁夷の画集に、その解説があるように、デフォルメするといったらいいか、「絵」を表現するのに、実際の見た景色をそのまま…

アートを見る

スポーツで、「ゾーンにはいる」という言い方でプレイが、ブレイクスルーし、大きく伸びることがあることを、表現することがあります このこと、例えば、なにかのストーリィを描いてる、文筆の世界なにかを、研究する、学術の世界。おそらくはデザインであり…

うつわの話

河井寛次郎が、柳宗悦と出会ったというところの、エピソードがとても好きです 関東大震災のあと、京都に一時住んだ、柳を寛次郎は訪問しますそのときの、部屋にはいって、みた、李朝、白磁の香炉そして、木喰仏。これをみてうなったという寛次郎。自分のいい…

東山魁夷

「年暮る」東山の作品の中でも特に好きな作品なぜ、この年暮るが、自分の心にはまるのか?2つの理由が浮かびます 静かさですここに描かれた、京都の町。人は描かれてないだから?ではなくて、冬、雪、そして、日本家屋のもつ静かさ。 そして、この静かさは、…

洲之内コレクション

洲之内徹という、銀座に画廊をやっていてエッセイを書いた人が、好きです何度目かに読み返す、代表作というか芸術新潮への連載「気まぐれ美術館」 少し引用してみたい 引用始 ところで、昨年(昭和四十九年)の暮、私がちょっと四国の宇和島へ行っていて、帰…

美を求めて歩く

ひとりの仲間が書いた文章に奈良、明日香村の甘樫丘に行きたいとありました甘樫丘にたって、香久山、畝傍山、耳成山の大和三山を眺めたいというふうに、書いてありました あることがあって、そのことを、試したくて一人で、奈良にでかけました暑い日でした甘…

美の橋渡し

土井善晴さんが、京都の河井寛次郎記念館が好きだと語っていて、そのことによって、土井さんにとても親近感を持ちました 自分が好きだな、と思うこと、場所、本などと、共通してるということがわかると、ぐぐっとその相手と親しくなれるそういうことは、よく…

洲之内コレクション

昨日、はじめて会う人(とはいっても、オンラインで)との打ち合わせがあって、仕事の話ばかりは味気ないなと思って、ちょっとだけアイスブレイクのつもりで、自分は絵を見に行くのが好きで、といって、先日宮城県美術館でカメラに収めた洲之内コレクション…

小倉遊亀

小倉遊亀という、明治に生まれて平成まで生きた、画家がいます、その画集に自分の、生い立ち、であり、師との出会いの文章がありました 安田 靫彦に、弟子入りを申し出たとき安田は、絵を描くのに、師弟ということはないです先輩と後輩がいるということ。先…

佐藤忠良

足なげる女 若い女・シャツ 帽子・夏 佐藤忠良の作品の、ブロンズが、動き出しそうに思えるこれは、いったい?どういうこと?好きな彫刻家、高田博厚。高田の作品は、これまたいい、のだが、佐藤忠良のそれと比べると、ちがう 動き出しそう、そういう意味で…

絵の話

日曜美術館 田島征三を見ましたいのちのぐりぐりを、描くこの魚をにぎって、ぐりぐり・・・目の前で、うちの奥さんは、子供のころの思い出なのでしょうバッタをつかまえて、手の中にいれて、それこそぐりぐり・・・だから必死にぐりぐりされるとつい、手をあ…

京都とはなにか

京洛四季 東山魁夷 より 京都における私は旅行者である。京都に生まれたものでも、住人でも、また、研究者でもない。旅人であるために、私は自由で、身勝手な感じ方、味わい方が宥されているのではないか。京都とは何か。京都がもっとも京都的であった平安の…

美人画

今年の夏、高崎タワー美術館にて、見た上村松園の、美人画がとても、よくて、上村松園ブームといっていいことが、自分にあります 美人画というのは、どれも、似てるしそんな、昔の風俗の女性の魅力といったことが、そんなに自分の目に入ってこなかったといっ…

月と景色

一昨日、昨日の月の美しさは、とてもいいものでした「観月台」と呼ばれる場所が、昔作られた庭園にあるのをみたことがありますね 月を見る、ということにこだわった、足利義政が、銀閣寺を作ったことは、よく知られてることです少し前の、NHKの番組で、月を…

日本の色

縹色のきものに、深紅の帯なんて、鮮やかな印象の姿になるのかと上村松園の色彩の世界に、心躍る気がいたします 和装というのは、いま、日本人自身、身近ではないというのが、正直なところでしょう和装で、特にオフィシャルな場にでるなんてことは、私は一度…

東京都現代美術館

オラファー・エリアソン 求めていったのは、気づきだと言います気候変動、自然が失われるそうしたことをアートを通じて、気づいてもらう 気づきといえば、わが社で大事にしてるやり方に通じます自分の足りないことに、気づく。チームが必要としてることに気…

俳優が語る

いま、大河ドラマが感染症の対策で制作が遅れてそのぶん、いままでの名場面をそのとき演じた俳優が語るという番組をやっています 1973年、国盗り物語という、司馬遼太郎原作、平幹次郎と高橋英樹が主演のものが、なつかしくもあり印象的でした 高橋、当時28…

詩集

中学生のとき、詩集を手にしたことがありますその詩集を、手に取ったのは、そのときやせていた自分の体形に、でてくる人が似ていたから でもあるとき、その詩集にでてくる紫の川という、詩が美しく思えて心はほっこりしました ずいぶんたって、その詩集は、…

ロンドン・ナショナルギャラリー

ロンドン ナショナルギャラリー展を見ます ときどき、西洋のアートにふれるとき、宗教画というのがすっと、目に入ってこないのです。キリスト教を知らない?から?そういうこともあるかと思います 受胎告知という絵を何度も見ますが・・・よくわからない。そ…

美しいもの

北アルプス展望美術館、ここからの眺めを、山下大五郎は愛でて絵にしました。この安曇野の美しさを、山下という画家がその画家の目を通して、こんなふうに美しいのだ、と、パイロット役をしてくれて私たちに、美しさを、発見させてくれたのです アルプスの少…