短歌の話

短歌の世界 小さな発見を、歌にするのだといいます 春過ぎて夏来るらし、白妙の衣干したり天野香具山 百人一首にある、持統天皇の歌ですね天の香久山に、衣がほしてあるよということ春から夏への季節の変化をうたってるこのように、自分らしい発見があるとい…

白石一文

白石一文 「道」長編小説にて、時間を忘れて読んでるということができたというのは、作品のもつ魅力そのものといっていいでしょう 解説の池上冬樹氏が、書いてるように白石一文のストーリィテラーとしてのレベルの高さがそうさせると、思います ストーリィテ…

短歌の楽しみ

NHK 100分で名著 「百人一首」テキストの、キャッチに「選ばれし歌にみる世界共通の感性と恋情」とでてきます 世界共通の普遍性ということを、解説をするピーター・J・マクミラン氏は、アピールします 花の色はうつるにけりないたづらにわが身よにふるながめ…

原田ひ香

原田ひ香の魅力それは、食べ物のいろいろ食べ物が、とても大事なモチーフとして扱われています「定食屋 雑」ででてくる、から揚げ おそらくは原田さん、から揚げご自身でも好きなんだろうと想像します。いいえ、著作である小説にでてくる料理はだいたいは、…

小説の楽しみ

河合隼雄先生は、小説、映画を楽しみなさいと著書のなかで教えます小説のなかでは、ほんとうに、ある人の生きたその姿生き方、たとえば困難に出会ってその対応をどうしたのかそのときの心の動きといったことが、とてもよく書かれてるものがあると、書きます …

言葉の不思議

言葉の背景だったり、ニュアンスということを最初に気にしたのは、いつだったろうと、思いますおそらく10代、高校生くらいだったでしょうか 高校生くらいというのは、ある面、ずいぶん不安定でありゆれうごく、とき、といってもいいかなと思います そうい…

自分もはまる、バイアスの話

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? by 今井むつみから引用 P.151-152 ちょっと聞きかじったことを、あたかも自分が知ってることのように話してしまう。テレビで見た専門家の意見を、自分の意見として話してしまう。本当はよく知らないのに取っ…

森沢明夫

森沢明夫の小説を読んでいて読後感が、さわやかなのは、読み手としてうれしいことですね 今の世の中、とってもいいニュースなんてものが少ない。いやなニュースが多いそういう中、森沢明夫の小説を読むと人間、捨てたもんじゃない、世の中捨てたもんじゃない…

推し活は、ハイジ

学生のころから、ごくごく親しくつきあった仲間のひとりが推し活で、いろいろやってるという話をしましたアニメだったり、あるタレントを追っかけるとかそんな推し活 まあ、趣味といいかえてもいいのですが推し活というと、なんか勢いがありますね アニメと…

小説の楽しみ

小説を読むことの、楽しみを言葉にするとしたら?書いた、作者との会話、登場人物への感情移入ストーリィ展開を楽しむ、書かれてないことの想像登場人物への関わり、想像 いっぱいありすぎて、言葉にしづらい、かなみたいなことになりますか? 絵に例えるな…

たかおゆうこ

絵本作家 たかおゆうこさんの、絵本の原画展を、信州の森のおうちにて、見ます ファンタジー。そうそう、そんなファンタジーが読みたかったそう思う、ストーリィ、絵の面白さといっていいと思いました おばあちゃんの家が信州にあり、信州にて時間を過ごした…

小説から学ぶ

思い出のマーニーという、好きな小説を思い出しますそれは、「アンガーマネジメント」という言葉が気になりだして怒りといった負の感情は、ときにその人を変えるというエネルギーになるのだと、気づけるストーリィだと思うからと気が付きます 主人公のアンナ…

小説とSNS

最近読んだ小説のなかで、インスタでフォロワーとなっていたそういう、接点があったという人と人が、偶然(に見える)出会いがあり、仲良くなり、あるときインスタでつながっていたということをみつけて、もっともっと仲良くなれた、そういうストーリィをみ…

原田ひ香

原田ひ香の、小説の魅力は、おそらく自分でかなり試食したりして、味、作り方も吟味してる、食べ物の話だろう 神田、古本屋街のボンディのカレーのもう、そのカレーのにおいがしそうな描写その近くの中華屋に、ひまなときにしか作ってくれない、ウラメニュー…

小説を楽しむ

小説の世界で楽しむ、その楽しみ方といったことそれは、その小説を読む人の数だけあっていいと思います 昨年から、小川糸、森沢明夫という、作家の作品に出会うことができたのは、とてもうれしいです小川糸については、テレビでした。NHK 「趣味どき」という…

思い出のマーニーを読む

思い出のマーニー ジョーン・G・ロビンソンという作品がとても好きです 主人公、十代前半、の、孤独と再生の物語と言っていいと思います 最近好きになった、小川糸にもあることだと認識するのですが再生の物語、ということ、ここに「救い」があるのだと認識…

神保町をぶらぶらする

神田は、130軒の古本屋があります集中してるのは、神保町1丁目、神保町の交差点を東、かつ東に向かったら右側、のいっかくが一番多いと認識します 古本屋というのは、ネットになんてない、自分だけがみつけられる本をみつけられるかも、なんて、ちょっとわく…

小川糸

小川糸さんが、好きになりました作品の魅力はいくつもあると思うのですが今日書きたいのは、脇役のよさ、ですねツバキ屋文具店シリーズで、シリーズを通じて登場する脇役が、くっきり、としたキャラクターそして主人公鳩子に、いいアプローチをするのです 「…

人とつながる、やり方

absence makes the heart grow fonderこの言葉に出会ったのは、30年まえくらいでしょうか 小川糸の小説ツバキ屋文具店のシリーズで、主人公の鳩子と、育ての親である祖母が 原田ひ香の小説母親からの小包はなんでこんなにダサイのか から離れて暮らしてみて…

本をいっしょに読むこと

主人公に感情移入する。このことが楽しい本の読み方といっていいかもしれないです「おあとがよろしいようで」 喜多川泰この本の後半で、成長がみられる主人公は、文化祭の晴れの舞台、ひとつ、身体をはって誰かの役に立つといったことを、迷わずやるという場…

牛に引かれて善光寺参り

牛に引かれて善光寺参りこの言葉を、河合隼雄先生の著書からみつけて心に留めておきたいと思いました 河合先生は、カウンセリングを行う人で、その相手として若いお嫁さんとそりが合わない、といって、相談にきた女性に対して、そのお嫁さんは、牛に引かれて…

読書のお正月

エミリの小さい包丁 森沢明夫 この本を手に取って、読みだしておそらくは15分後には森沢明夫のファンになったといっていいと思います森沢明夫の書く、家族のよさ、家族だから、家族の存在家族のいろいろ、思い出させてくれる、いろいろそんなことが、頭のな…

ハイジを読み返す

あるときから、ハイジ、日本で有名になったのはアニメのアルプスの少女ハイジですが、この小説を読み返します 前後を飛ばします出てくる登場人物のなんて、素敵な役割なのかということを、思いますなにかしらで、苦しんでる、弱者という存在がありますペータ…

山田太一好きです

早春のスケッチブックという、テレビドラマの作品があります父親と母親、それぞれ再婚、かつそれぞれ連れ子がいるという、家庭。その母親のかつての恋人?というか昔の男の友人が、あらわれて、騒動が起こるという感じ 息子に、かつての恋人がいう平凡な家庭…

小説の世界

森沢明夫の小説、「虹の岬の喫茶店」このなかの、セリフのいくつかが、楽しいです 歳をとると、「多分」とか「あれ」とか「それ」とか多くなるのよね。それで会話が楽しめるのは楽だね これが、わかっちゃう、そうそうとうなづいちゃう自分も歳をとったとい…

エミリの小さな包丁 森沢明夫

この本を手に取ったのは、twitterにて(いまはXか)原田ひ香が紹介していたことです。本屋さんで冒頭の書き出しのよさからするすると読めてしまったのを、思い出します 本、小説で、冒頭の書き出しというのはやっぱり大事だなと思うことがあります。「人」で…

森沢明夫

森沢明夫の本を読みます 「おいしくて泣くとき」子ども食堂がでてきます森沢明夫は、なにげない日常を書いて、それでいて読者を引き込む、ということ。いつのまにか、引き込まれその世界で、登場人物に感情移入していますね こう書いてしまうと、「たいてい…

どうする家康

「どうする家康」のドラマで、家康の古くから仕える家臣、石川数正が存在感を放っています演じる所の、松重豊は、たまたま知ったのですが私と同じで、今年還暦だそうです 松重豊は、いろいろ、ドラマとかでは名わき役の感じで出てるのは知っていました。特に…

どうする家康

NHK 大河ドラマ 「どうする家康」なかなか、楽しくみます先週の放送は、本能寺の変のあと、家康、危機が訪れ、堺から三河への逃避行という、場面でした 敵地の逃避行。事実、通っていく伊賀では、地元の勢力につかまってしまう・・・ 「史実」がどうなのかと…

牛にひかれて善光寺参り

河合隼雄先生のカウンセリングに、あるとき初老の女性がきて、お嫁さんの悪口をいっていますカウンセラーは「聞く」ということを訓練されていますので本当によく聞きます。そうすると、その女性は聞いてくれるのがうれしくて、どんどん悪口を言います 女性に…