[]木

都会にいると
大きな木を見ることが
なかなかできない

「木」をじっと見ている時間が
ときにほしくなる

「たっぷりと はなしをためている
おおきな木のねっこ
いちばん ちからもちの
木のねっこは
あさ ひる よる
つちのなかから
いつも しずかに
みずを すいあげている」

文:木島始 佐藤忠良の絵本、「木」より

森林浴という言葉があるように
木はほんとうに、分泌物をだして
まわりにいいものを贈ってるようだ

「木をみる」ということが
すごく気持ちをすうっとさせる

それは、木がほんとうに何十年、ときに
何百年、立ってまわりをやさしく
みてきたから

そんな木をときには
ずうっとみていたい