[]この一瞬

確か芥川龍之介のエッセイ?に
この世の中は、次の一瞬はなにが起こるか
わからないと書いている

人はたいてい、いつも次の一瞬になにが起こるかと
身構えている人はいない

いつもと同じように安心していられると
思っている

ところが、次の一瞬
二度と見ることができない自然の造詣に
出会うとか(夕焼けなんて、ほんとうに短い)

一生涯忘れられない言葉を誰かがかけてくれるとか

はたまた、なにがしか事故にまきこまれるかも
しれず

可能性は限りなくある

だから、一瞬を大切にできる人は
いわば「人生の達人」といってもいいじゃないか

テニスがすきで
次の言葉がでてくる

「この一球は絶対無二の一球なり
 されば心身を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き 体力を鍛え
        精神力を養うべきなり
 この一打に今の自己を発揮すべし
 これを庭球する心という」

福田正之助