[]はけの道

10代に読んだ小説に
大岡昇平の「武蔵野夫人」というのがある

いまでいえば
中央線沿線の住宅街になっている
いくつかの場所がモデルに
なっている

そのひとつ、はけの道に
昨日、写真展を見に行った

目の前は、キウイ畑だったりして
まだかろうじて、郊外のよさは
残しているが

通勤の便利さからか
当然のごとく、住宅はびっしりならぶ
場所

そのなかに、小金井市立はけの道美術館が
あった

朝、昼、夜がそれぞれ
表現された、シンプルな写真たち

それは、「生きる」ということが
実はシンプルなことだと思い出させてくれる

休日のひとときだった