真実を求める

伊藤玄二郎の「風のかたみ」というエッセイに
高田博厚がでてきて
その、生き方に少しひかれて、名前を覚えていた


つれあいが、美術が好きで
また信州の安曇野が好きで、何度かいくうちに
豊科近代美術館に、高田博厚の常設展があると気づいて
見たりした
あわせて、つれあいが好きだという荻原碌山もみた


この最初の、ふたつの安曇野の美術館にいったのは
確か5年前くらいだ
そのころから、美術をみるのに、自分で選んでみるように
なってきた
いいかえると、一部、自分の目にはいるというか
気に入るものがでてきたということだ


小難しいことは、いわず、絵が好き、彫刻が好きということは
いつまでも見ていたいという気持ちがどれだけ
強いか、そのことだけでいいと
洲之内徹がいってるが
その感じが少しわかった


去年くらいから、特に彫刻ということが気になりだした
ロダン静岡県立美術館に見に行って
朝倉彫塑館がよく思えて
佐藤忠良の作品を箱根の彫刻の森や、横浜の街角で
見て
彫刻を見るのが好きになっていった


そして、今年、碌山美術館と、豊科近代美術館にふたたび
いった
よかった
ずっと、みていたくなった
碌山の生きることの力をふりしぼって作ったということが
せまる「女」

高田の深く、おだやかに、女性を愛し続ける姿勢がわかる作品


美術を楽しめるのは、自分が豊かになること
じゃないかな?