ペレジヴァーニエ

ユーリー・ノルシュテイン
ロシアのアニメーションの監督


若い人が作品を作るうえで必要なこと


「読み、見て、聞き、注意深く観察し、それを記憶に
とどめる必要がある」


そして自分のまわりに広がるすべてのもの、そこで生まれる体験を
何度も何度も「ペレジヴァーニエ」することそれが
創作にかかせない


「ペレジヴァーニエは、私が大好きな言葉、創造について語るときに
必ず出てくる言葉です。クリエイターが作品を作るときに、
ただ形式的につくったり、荒っぽく作っても、そんなことでは
感動を呼びません。どれだけ自分が何度も何度もその中を
生きたか、共感したかにかかっています。この生きるというのは、自分の
もっているあらゆるものを駆使したかということです。
例えば舞台に立った俳優が、本当に誠実に自分がその役の中を
生きたとき、観客は惹きつけられる。それが
ペレジヴァーニエなんですね」


ペレジヴァーニエは、日本語には訳せないでしょう
まあ、近い言葉には、共感する、味わう、追体験するとなろうか


ここで思い出すのが、河合隼雄先生が、カウンセリングに一番大事な
ことは、共感できることだ
クライアントの気持ちに共感することが大事だと
その共感するというのは、例えば役者が役作りをして
別の人格だけど、入り込んで追体験するように生きるというような
ことをするのを思い浮かべるといいと
いっていることがでてくる


ペレジヴァーニエは、「生きること」「生き方」といっていい
根本とつながるヒントと思えた
とても大事な、生きるヒントなんじゃないか