なんらか、対人援助といった立場にたつ人なら
相手が、どんな気持ちでどんなふうに感じているのか
想像できる能力というのが、とても大事になる
これは河合隼雄先生の本からだ
カウンセラーを語るという入門に似た本のなかで
たとえば、自分が医者にかかってるときのことを
思い出しなさいといってる
医者とくらべたら、知識もなにも、その病気や診断ということに
ついて、自分はもってない。こうなったら「勘」にたよる
しかない。そうしたときの勘ってばかにできないもの
あ、この医者もしかしたら自信なくていってないか
とか、全神経を集中させて、勘を働かせてるでしょ
それと同じことが、カウンセラーと相談にきた人の
間にあると思ってくださいと
こうした、相手との間に、例えば知識とか地位とか
情報の差みたいなものが生じていると、相手は
どんな気持ちになるのかということをよく、感じて想像して
おく必要がある場合がある
タテマエは、同じ視線で、気持ちを近づけて、共感して
なんて思っていても、知らぬうちに情報の差っていうのは
あったりして、そのことをいわば忘れて
やれ共感などといってもはじまらないことが多い
そして、そういったことは、まるっきりなしなんてことは
やはりありえない、というかだいだい望んでもいないという
こともある
だから、前提としてそういう情報のギャップはあるものとして
しっかりみて、それで相手がどうかということを
思ったほうが、やりやすいというか現実的なんだと思う
なにか、頭の中身を聞いてもらうのはキくという話
いろんな意味で示唆に富んでいるのです
そういうことを、大事だし、いいなと思える体験を
いっぱいしてほしいと思います
あなたは、したことありますか?