雨の朝

今日5時に起きて、曹洞宗大本山総持寺を歩いた
歩き始めは暗かった
私の家から総持寺の参道の入り口まで15分ほど歩いた
それでも、まだ参道は「夜」という闇に沈んでいて、少し足を
踏み入れるのに躊躇するような雰囲気があった


少し空を見上げて夜明けが近いことを感じながら歩く
見えてくる「三松関」
なぜか、いつも見るのより大きく見える
前に読んだ、山の本に、山が大きく見えたら雨になるというのを
見たけど、雨の中建物をみると大きくみえるということが
あるだろうか
ほどなく、山門につく。やはり大きく感じる
三松閣を右手にみて、金鶏門をへて、大祖堂へまいる
手をあわせて、「どうかいつも心を平静に保てるように」と
つぶやく


本山は、凛とした空気がある
もちろん、いちょうや松、楠などの木々も大きく立派で美しい
凛とした空気と、大きな木々に会いたくて、本山にいく
朝にふさわしく、エネルギーに満ちて、肺いっぱいに
空気を吸い込むことで、自分の生きてるってことが
素直にすばらしいと思える


雨が、相当なふりかたをしていたけど
気がついたらあがっていた
気持ちが、いろんな雑音をふくんでいたのを、本山の空気が
浄化してくれたように、空に舞っていた雨粒も
どこかへ、逃げた


お寺には、雨が似合うと想うときがある
鎌倉の八幡宮や妙本寺に、気持ちを整えにいったとき
雨だと、しっとりと期待した以上に落ち着けたのを
思い出す


今日は起きたときから本山に行きたいと想った
緑が空気が、私の気持ちを洗ってくれた