旅をするのが好きだ
明日、長野県の安曇野に行く
去年の夏に、安曇野に出かけたときに、山下大五郎という画家が
描いた安曇野の絵がとてもよくて、その絵を描いた季節に来たいと
思った


安曇野の池田町立美術館のあたりの丘のうえから眺める安曇野
これは、一昨年、寄っていて、けっこうずっと眺めていたのです
もちろん、気に入ったしまた来たいと思うようにいい場所でした
でも、去年山下の絵をみてから、印象が変わったのです
まえは、見晴のいい、山がみえるいいところ
でも、それに、透明な輝きといっていい、田んぼがうきあがって
見えて、有明山のどっしり感がくわわり、ぐぐぐっと
引き寄せられるように、その景色が心に迫りました


その山下大五郎の回顧展を去年みて、その解説に
「一般の人が気が付かない、風景の美しさに気付いてそれを
知らしめるのは、画家の使命、役割のひとつ」という文章が
あった
そう書かれると、画家だから気づけたその季節の一瞬の輝きを
自分でも確かめたいというのは、とても自然な、よくあることなのかも
しれない


ただ、自分で気付けなかったのかなという、後悔というか
くやしさがあるのは?
でも今日これをまた書いていて、美に対する思いを持ち続けて
感覚を磨き続けたら、もしかしたら私が気づける、美しい景色なんて
でてくるかもしれない。そのために自分を鍛えるなんて
楽しい気がする


安曇野は、つれあいにすると、十代の多感なときに出会った
忘れられない場所だという。その美しさが瞳に残り、自分の成長と
ともに血となり肉となり、大事な場所になったのだという
そうした、思いを少しは共有したくて、安曇野に何度も行く
豊科近代美術館や、碌山美術館。そして安曇野にちらばる
アーティストのいろんな場所


今回もなにか発見できるだろうか
とても楽しみだ
旅は、旅すること自体が目的
楽しみたい