季節の花

そろそろ、アジサイが色づくころだ
ずいぶんまえに、社内でスピーチするという研修をしたときに
アジサイガクアジサイの違いがわかりますか?
なんて話題をだしたのを思い出す


例えば、20代くらいまではアジサイというか花全般かな
見たりして、楽しむという気持ちがうすかった
まず、アジサイで思い出すの、受験生だった10代の終わり頃
勉強するのに、あきて、ふらふら歩いた住宅街でみた
あざやかな色のあじさい
そういえば、なにか気持ちがのらないときとか、頭を整理したいときに
ふらふら歩くことをしていた
実際のところ、生まれ育った家は家族も多くて、「孤独」を味わいたい
ときに、家にいても無理だった
そんなことから、ひとりになりたいとき
ふらふら、街を歩いたりした


できれば、車のとおりが激しくない住宅街なんてとっても
いい感じだ
そうして思い出すのは「鎌倉」なのだが
いい季節の鎌倉の休日は、人を見に行くような感じになる
いまウォーキングをしていて、歩きやすい道を選んだりするけど
横浜の住宅街もなかなかいいものです


あじさいの思い出で、一番忘れたくないものは
もう7,8年前になるけど、白神山地にてみた、野生種の
あじさいだ
とっても空気がしっとりしていたのを思い出す
まるで、都会の乾いた感じで少しひからびた、心を
しっとり、ゆっくり、潤い、癒してくれる感じがした


白神山地は、「ブナ」で有名なのだが
ブナの何層にもかさなった、落葉した山道を歩き
決して派手ではないけど、静かにひっそりと咲くあじさいの
なかで、深呼吸を何回もしたことを思い出す


この白神山地にでかけていくころから、親しい友達にはがきを
旅先からだすのが、癖になってる
日ごろなかなか会えない非礼のかわりに、こんなところに
いったよ、ほんの短い文章をそえて、絵葉書をだす
実際、白神山地のときは、その空気のちょっとだけでも
伝えたくて、はがきを書いた


できれば、いつも季節の花を感じるような、そんな気持ちの
豊かさを忘れないようにしたい