画家とは

生活の中心に、絵を描くことと決めた人だ
そうか。この会話は、昨日夫婦で日曜美術館
みながらした


ある画家が、油絵とパステル画のちがいを説明していて
その例として、橋と夕陽の絵を見せていた
そのとき、私がきっとこの画家は、この絵を何十回も描いてるよね
そして、描くためにその場所にそれこそその倍も三倍も足を
運んでいるんだろうね
だって、季節や天気によって、景色はかわってしまうのだから
という話をして
「すごいね」といったら


それは、絵を描くということが、特別なときにするという発想から
でてくる感想でしょう、という
絵を描くことが生活そのものなら、それはあたりまえなのだと
そう説明する
確かにそう聞いて、自分が仕事でやってることを、全然やったこと
ない人が、何の脈絡もなしにやることになったら、「うわー、こんな
ことできないな」となるのかもしれない


プロっていうのは、何かを実現できるとしたら、きっと
最高の品質を得られる方法を模索するし、一番それが
確実にできる方法をさぐるのだと思う
なぜなら、そのことで、自分が生きていく、食ってくのだから
他人がやって、自分が劣って、負けていていいなんて
のんきなことをいっていられないのだ


そのことを、感じて、そのまま行動をするってことが
とっても大事なことだ
人間って、なまけもので、ぶきっちょで、わがままなのだ
食っていくってことに、正面から向き合い、生きる
それは、ほんとに大事だ
そうしなければ、プロじゃない
人がどう生きてるのか、感じる心をいつも研ぎ澄ませていたい