スポーツの話

河合隼雄の「カウンセリングを語る」から
いつも正しいことっていうのは
いってみれば、役に立たないのです


野球に例えれば、「いい球がきたら、ヒットうて」なんていうのは
コーチから、選手にいっても
役にたたない
たとえば、カーブを狙えとか
内角を捨てて、外角勝負だとかアドバイスする
そうすることで、的がしぼれていく


ここでいってるたとえば、カーブを狙えというコーチ
カーブがくるなんていうのはいつも正しくはない
カーブはこないかもしれないのだ
でもいい球をうてといったら、そりゃ正しいけど
的がしぼれないし、アドバイスとして、役にたたない


技術者のスキルアップについて
ものづくりをより正確にして、設計力もつけるために
OS DB ミドルウェアの知識をつけて、いきたい
これは正しいけど、どこからやるのか?となって
こうした発言がでたとしたら、それは「信じにくい」
自分の現在地がはっきりして、そこから、どう深めるのか
ということが、大事だ
OSについて、詳しくなる。何度かトラブルシューティング
くりかえしてるだけでは、知識は断片的になってしまう
ゆえに、ひとつの視点をもって、深めていくことが大事だ


こうして、体系的な知識をつけるということを
思うとき、やはり「フィードフォワード」ということが
できるということが、ひとつのポイントかなと思う
実際起こりうる事態を想定することができる
どんなユーザが何を気にして、コンピュータを使うのか
例えば、止まったり、誤動作するということは
どれだけのリスク、コストを見込まなければならないか


起こりうる事態全てに対処しろ
これも、システムを知らない人がいう言葉で
我々の業界でメシ食ってる人には、ちょっと「しろうと」の
発言に見えてくる
起こりうる全てってありえないし
その本当に少ない可能性に対処するために、システムの工数が倍に
なるとしたら、やるべきなのか?当然理詰めで、最適な解を
求めなくてはならない


まず、フィードフォワードの基本は、よく起こりうる事態には
対処できるだけのイマジネーションをしていくことに
なるのだろうと思う。よく起こるというのが、年に数回なのか
月に一度以上起こるのかとか、その頻度も大事だ


スポーツもビジネスも、似てるところがある