栗ごはん

このまえの日曜日は
家にいてやることがあったので
栗ごはんを作ることにした
栗は、まず水につけておいて
ゆでて、もういちど水にさらして、皮をむく
鬼皮と渋皮がある
どちらかというと、渋皮をむくのがやっかいかも
しれない
この皮をむくという作業でかなりテマがかかる


皮をむきながら、水にさらしながら
日記を書いていた。でかけたところで
起こったことなどを日記に書いた


皮をむいたりも、実際のところ日記を書くのも
そんなに続けては、できない。適当なところで
休み休みやるのがいい
だから交互にやってみた


実際栗ごはんを炊いてみて
どれくらいの人が、このようなスローフード
実際、作っているのだろうと想像してみた
1割の人くらいだろうか
あ、もちろん普段毎日のようにキッチンにたつひとのうちの
1割という感覚


スローフードという言い方をして、思い出すテレビで
見たシーンがある。スイスのアルプスの山で暮らす
家族
牛とともに生きて、牛の乳を毎日しぼり、チーズを作る
牛の放牧を行っていて、その放牧のための道の石を
除く作業やら、冬を越すための保存食の準備やら
それはとっても、多くの仕事があった


そのアルプスの暮らしをしてる家族の
おふくろさんは、おだやかな笑顔で、こうした暮らしは
子供たちに、アルプ力、いわば生きる力がつくと思うと
語ってる
人間に大事なことのなかで、もっともおおもとといっていい
生きる力。スローフードと向き合うことで
その生きる力が養われるのだという


栗をむくという、ほんとに数時間の出来事だけど
食べ物とむきあうということを少し感じることができた
それだけ、自分が時間をかけたものをいっしょに楽しむ
人がいるってことは、とってもよかった
出かけて、いろんな刺激がある町や外のことに
ふれるのも、もちろん好きだけど
家にいて、ちょっといい時間が過ごせた、日曜日だった