川に向かう

いま住んでるのは、鶴見川のほとり
生まれ育ったのは、大岡川というずっと小さな流れの近く
結婚してすぐ住んだのは、入江川のほとり
ずっと川のそばに
住んでいる
それは偶然というより、自分でそうしてる
川ということで、空間がある
いまの街は空間がないのだ


海や湖を含めて、水辺というのはとても、気持ちが和む
三浦や鎌倉などが好きなのもそうしたことがある
伊豆や千葉も、水辺をドライブした思い出は結構ある
そういえば、ここのところでかけてない


水辺の美しさは、光だと思う
東山魁夷が、緑潤うという作品で
水のなかに映った緑の美しさを描いているけど
それは、たとえば緑でなくても、たとえば橋が
映っていても、風でゆれたり、なにかしらで
くずれたり、見ていてあきないものがある


光といえば、やはり朝日や夕陽の美しさは
なんともいえない
まず、空間があるからこそ、ゆったりと見れるし
刻々変わっていく空の様子が水辺にうつり
ときにそのグラデーションは、人の目をくぎ付けにする


水辺に抱かれて、ときを過ごす
そんなぜいたくな時間はなかなかとれないのだけど
やっぱりせめて、一週間に一度、いや二週間に一度
くらいでもいい、そんな時間をとりたいと思う
ジャズを聴きながら、お茶をのみ
つらつらと、友達のこと、本のこと
テニスのこと、アートのことなど、思いながら