外から見た日本

昨日の続きになるけど
モネは大変な親日家で、児島虎次郎が
日本に持っていく絵を依頼すると、ていねいに時間を
かけて選んだというエピソードを、今回聞いたわけだが
よく知られるように、ゴッホとか印象派の画家が
日本に影響を受けたことがある


西洋のいわば、そのころもっとも文化が花開いていた
そしてアートという意味では、大きな存在だった
画家が、日本に憧れといっていい、気持ちをいだいていた
このことは、おそらくそのころの読書階級といっていい
西洋の人々が、多く日本に関心をよせていたことを
思わせることだ


坂の上の雲」の解説のなかに(おそらくこれは事実ではないのか)
日本海海戦の日本の勝利を、聞いて、いままで白人一辺倒できた
世界が変わるのを感じたというコメントを残した人物が
いたそうだ。確かインドののちの指導者のガンジーは、日露戦争
勝利を、アジアのヨーロッパに対する勝利として、称賛してる


20世紀の初頭は、まちがいなく日本に対して興味や憧れといった
視線が注がれた時代だったと思う
いま、日本はグローバル化のなかで、企業がどんどん
世界にでていこうとしてる
それは、いろんな見方があるが、流れとして止まることは
おそらくない


昨日の日経新聞のコラムにて、いまの若者の求めてるのは
金銭的な豊かさ、物質的な豊かさでなく、人とのつながり
ConnectedとCommunityだという話が載っている
つまり、若者って自分が得られてないものを得ようと思って
活躍するのではないか、という見方
いま、金銭的にとか物質的にある面満たされつつあるなか
そういうことに、ハングリーになれというのは
だいたい、若者の考えそうなことからはずれてるという指摘という
こと。


得られぬものに憧れる
西洋の画家が日本に憧れたのは、西洋にない文化をもっていたと
感じたから
若者がめざすもの、若者の視点、知っていたようで
きちっと認識してなかったのか、と反省だ