お酒の飲み方

昨年末に先代社長増地徳則氏がなくなったことで
どうも、最近増地氏のことを思い出すことが多い
いま思い出してるのは、炉辺で語り、飲み、食べ、語ることが
したいなーということを話していたこと


炉辺というのは、きっと日本人、いいえ火のそばということでは
人間の原風景といっていい、なつかしさとあたたかさを
誰もが感じるいいところなのかなと思う
いまは、火が見えるものが家のなかにあるということは
ほとんど少ないでしょうが、昔の日本の家でいえば
土間があってそこからあがった、場所に炉があり
天井からつるした、自在鉤には煮込みがいい香りを
たてている。そこにはやさしい笑顔のジジとババがいるのだ


そんないい雰囲気でお酒を飲みたいという人は
きっと多いと思う。まえに、誰か(芸能人ですね)「居酒屋」が好きで
自宅に居酒屋を作ったなんてことを聞いたけど
あたたかい、汁をかこんで、きっと自家製のおつけものや
くんせいとか、野菜などでしっくり飲みたいと思う


人間は、本来もっている要求として、「語りたい」ということが
あると思う。お酒がその呼び水になるのなら、なかなかいいではないか
語りたいけど、人には空気を読めなどといわれるし
妙に「大人」として生きなければならないとなっていて
語りたいのに、自分で自分をしばって、なかなかできない
ずっとそうしてるうちに、語りたいということもどこかに
忘れてしまわないか?


そんなことを心配していたら、やっぱり1週間に一度とか
いいえ一ヶ月に一度でもいい、自分をしばってるものをゆるめて
語る時間があっていいのではないでしょうか


前に、ずいぶん前だ、そう高校生くらいだっただろうか
私の父が、お酒を飲みましょうということは、お話をしましょうという
ことなんだよと話していたことを思い出した
もちろん、お酒を必ずしも飲まなくてもいい。けれど「語る場」「語る時間」を
もってるということはとても大事なんですよ


先週会った人が、サラリーマン同士の飲み会で、例えば上司と部下の関係だと
上司がその地位を利用して、いいたいことをいって、独演会を
して終わるということが多いパターンだという話をした
話をしたほうの上司は気分がいい。快感だ。一方話をされた部下の
ほうは、あーつかれたとなってることが多い。不快だ
こんなことを聞いたら、社内で部下しかいない私は、お酒の飲み方を
気をつけなくてはいけないなーと思ったのです


このブログに何度も、人と親しくなることが大事だ
親しくなれば、いくつか難しいと思ったことも、その解決の糸口が
見えるかもしれないと書いています
いろんなことがいろんなバランスで必要ということになりますが
お酒を飲む。出入り自由なやりとりがあって、お互いが語ることが
気持ちよくできているということを重ねて、親しくなって
いきたいですよね


それには、「炉辺」みたいな空間っていいなーとあこがれます