山本教行

7月に鳥取、島根にうつわを見に行く旅に出た
一番最初に訪ねたのが、岩井窯だ


http://www.iwaigama.com/


この窯の主、山本教行氏と話した
その初めてお邪魔した、7月の半ば
岩井窯その場所で、案内をしていただきながら
そして、昨日、丸善にて展覧会をしている
場所にて
http://www.nihombashi.me/6225


高校生のときに、バーナード・リーチに会い、
陶芸を志してきた
その言葉は、軽快でこちらを引き込んでいく
おそらく、人間への興味がものすごくあるのだろう


感性が人を導くという話がでた
その人の感性が、だれかの心にひびき、縁が
できたりするという
もちろん、前向きに人に会いに行ったりということは
したほうがいいと思うけど、おそらく、ひととして
豊かな感性をもてるということが、一番大事なのだと


情緒を豊かにすることが大事という話
おいしいごはんを食べて、ああおいしいと感じる心
おいしいものを食べてもらおうと、心を込めて作った食事を
食べて、その心を感じること
これって、一番、感性を豊かにするのかもしれない。
いまは、できあいのものを買ってきて食べるとか
ファーストフードと呼ばれるところで、できるだけ簡易に
(おそらく画一的な味で)食事をしてしまうなんて
ことがあるけど、家族がたべてほしいなという気持ちを
こめて、作った食事をとることっていかに大事か


ひしゃくの形をした、花器があった(花だけでないかもしれない)
それをながめていると、それはベトナムでみつけた木のひしゃくが
もとになってるんだよという
浜田庄司のうつわを15点ほど、持っていて、それを普段使いするという
浜田庄司の、バーナード。リーチの作品、そのものも見るのも
いいけど、やはりさわって、使うことがその何倍もいいものを
自分にあたえてくれるんだという
そして、その先生たちが、作った作品のもとを感じたりさがしたり
できたら、もっといいねという。そういう楽しみ方を
してほしいという


富本健吉が、自然を師として、もようからもようを作らず
自然から、目にはいるものを描いて、求めた
川合玉堂は、自然と人間の営みの、一瞬をきりとって、日本人の
原風景といっていい、美しさを教えた


この世に名前を残した、アートの人たちは、おそらく自然、その他
人が美しいと思える前のその原型を、きりとってくることの天才と
いっていいのかもしれない


山本教行さん、すっかりファンになりました