炉辺

炉辺歓語 河合寛次郎より


河合と柳宗悦との出会いのところで
木喰による、地蔵仏を柳が自分の部屋に持っていて
それを見たとき、そのあまりの姿のよさに、河合がうなったという
そのうなったことで、二人の心が解け合ったと、記述がある


先代増地社長は、いっとき、炉辺にあこがれると語っておられたことがある
それで、岐阜県白川郷のあの大きな民家を見に行ったりした
人の縁を感じる話として、そこで同じように旅行者として、きていた
イザベラさんというフランス人女性と仲良くなり、ご自宅に招くという
ことがあった。
その席に私もよばれたのだけど、日本のことを知りたいという外国人に
茶席を設けて、奥様は自らのお点前を披露した
とても、いいリラックスした時間、空間があった
そしてリラックスしていて、かつピンとしたいい緊張感がある
お茶とはそういう、不思議さがある


例えば、茶釜から湯を注ぐその所作がなんともいえず、きれいだ
そうしたことをまた、きっと感じれる方だったのだろう


人と人の心がふれあうということを大事にしたいと
そんな経験からも、学ばせてもらった
そういう意味で、豊かな、とても大事な時間、空間をともにさせて
いただいたといっていいかもしれない


昨日は、よくいくやきとりやの、奥の小部屋にて社員と語らう時間を
もった。なごやかで、楽しい時間。こうした時間をもつと
人と出会い、せっかく仕事をするまでになったのだから
上に書いたような、心と心が触れ合うような時間、空間がもてたらと
よく思う
自分としては、まだまだのところたくさんあるのだけど
昨日のようななごやかさが、きっと目指すところの入り口にあると
思ってる


最近あった、取引先を交えた、懇親会。お酒がすすむにしたがい
いい意味でお互いをさらけだすということがあって、とても楽しい
いいお酒の会だったと思ってる
そのひとときのなか、「さらけだしてる」ということのいい例として
同じ会社の部下が上司に、「貴方のロックなところが好きだったのに
最近おとなしいようで、つまらないですね」と笑顔でくってかかったところが
とってもよかった
それこそ、心と心のふれあいがあるなと、感心した
あとで、その上司とふたりで、あのつっこみはいい、すごくうれしく聞いたと
話した


炉辺は、いつか個人的にももちたいけど、しばらくは無理かな
だったら、炉辺がかもし出すような、そんな空間をちょいと
いろんなところでもてるような、そんな気持ちをもっていたい
いいえ、持っていよう