焼き締めでビールを飲む

先週、気の置けない仲間が我が家にやってきて
忘年会をしました
ビール好きな人がいたので、やきしめ、ざらっとした
備前焼のような肌をもつビールジョッキをだして
すすめました


このビールジョッキはとても気に入ってます
山陰、島根県の森山窯で求めました
山陰へは、今年の夏旅してみました
焼き物をたずねる旅です
思い出すと、2009年に九州をまわって、焼き物が
いいなと思いました
経緯は、九州好きな飲み仲間の人に、見どころを聞いたら
ぜひ陶磁器の里をたずねてみるといいということで
小鹿田焼伊万里焼、有田焼、唐津焼など気に入ってる
窯元を教えてくれました。そのとおりまわってみて
ずいぶん、陶磁器を見る、楽しみを知りました


わび、さびという言葉、言葉としては知っていたのですが
少し身近に感じるようになったのも、この旅からという
ことになります
色絵のきれいな、陶器から、冒頭にも書いた焼き締めとかに
心がひかれるようになるのは、陶磁器が好きになった人が
わりと多く、たどる道のようです
絵画でいえば、ルノアールに心ひかれて、絵を見る楽しみの
入り口にたち、そこから自分の好きなものをみつけていく
という感じに似てるのかもしれません


山陰に旅するときに、焼き物を見る旅にしようといって、そう決めて
まわってみました
松江で宿をとり、食事にでかけたスペイン料理の店で
親切なイケメンに会って、お店や窯元の情報を仕入れました
その彼の助言がなければ、舩木窯などはみれなかったと思います
旅は、いろんなことを感じさせてくれます
上のエピソードのような、偶然の楽しさも旅のいいところだと
思います
今年の秋、高島屋で民芸活動のころ、日本で活躍した
バーナード・リーチという陶芸家の作品展をしていましたが
そのとき、現在の舩木窯の当主がリーチの使った部屋を
ビデオで案内するのを見ました。まさに私たちが訪ねて
その部屋で話をしてくれたのを、思ってうれしくなりました


窯元の人に話を聞いて、作品をいくつも見てるということが
とても陶磁器に親しむいい、時間になってるようです
そして、自分で料理して、その器をつかって
人をもてなすのが、楽しみになっています
上に書いた、森山窯のもので、直径20センチほどの鉢が
とても使いやすい。よくおひたしを載せたりしています
こうして、気に入ったものを使ってみて、そのよさを
よく実感するということが、陶磁器の楽しみであり
一番学べるやりかたのようです


私のなかで、日本の器を学ぶなかで
日本人の心をみつめること、そうしたことができる
という感覚が生まれつつあります