しあわせのパン

先日、BSで放映された去年のロードショー作品
これ、見ていてやっぱり主演の原田知世の少女のような
きれいさが、際立つ


原田知世は、世代が近いこともあってとても
親近感がある。ぐぐってみて、youtueででてきた
インタビューにて、三島監督と顔合わせたとき
最初の打ち合わせで、自分からはあまり話さなくて
それでいて、原田と大泉のやりとりをみていて
どんな夫婦にしようと、思いをめぐらせている、そんな
様子がみてとれて、はじまる前からいい仕事ができる
のではないかという、予感があったと話してる


こうした感覚はなぜか、よくわかるなーと思う
いつか、信州のちいさなペンションにお邪魔した時に
出迎えてくれた女性が、はじめてあった気がしない
と思ってとても安心したのを思い出した。それは
その宿にいる間ずっとそうで、まるで旧知の間柄の
人からもてなされてるような感覚で、リラックスして
過ごせた


はじめてあったのに、はじめての気がしない
それはとても素敵なことだ。そう思って、できれば
出会った相手に、そんなふうに思ってもらえるような自分で
いたいななどと思うことがある


わけあって食べるパンのよさ。北海道の自然
生きるということに、向き合い、人間のもってるもともとの
孤独な部分との葛藤。家族になっていくという素晴らしさと同時に
受け入れてくときの、むずかしさ
なぜか、自然と原田が演じるひとりの人間が
自分としてものを考え、感じてるような気持ちになった


でてくるキャラクターのなかで、あがた森魚演じる、阿部さんが
おもしろい。こうしたキャラクターは、たとえば、ムーミン
スナブキンであり、世界の中心で愛をさけぶであれば、時計やのオヤジで
あり、映画にはあってほしい、妖精のような、仙人のような
役割なのだが、ひときわその笑顔は、ちょっと
毎日みたいなとおもうような、面白さがある。


映画をみて、ほわっと心のなかがあたたかくなるなんてことは
とっても素敵なことだ。もちろん映画にいろんなことを
期待する人があっていい。もちろん人それぞれだ
最近見た映画では、マンマミーアがそうだったように
ほんわりとなって、うれしくなるのが、私は好きだ


しあわせのパンは、映画というメディアの良さをよく発揮してるなと
感じられた。パンがますますすきになった。