季節

桜のころが過ぎて、若葉が、藤の花が、咲いて
日本は春を謳歌してるように見える


季節を感じるということで、目を楽しませるというのと
やっぱり、はずしたくないのが、食べて感じること
実際のところ、今年はまだ筍を食べてない
まず、筍ご飯、そして筍の煮もの。
若竹煮という、シンプルに筍だけのもいいし
たとえば、鶏とのたきあわせも食べたい


もう10年もたっただろうか
千葉に、筍掘りとキャンプにいった
とれたての筍を、ふんだんに食べた。おいしかった
けれど、ちょっと食べ過ぎて、またキャンプで寝ていたら
寒くて、おなかをこわしてしまった
あのとき以来、筍も食べ過ぎには気を付けようと思ってる


この季節、一度は筍ご飯を作ろうと思う
それには、やっぱりその日に掘った、とれたてのものを
処理して使いたい。筍は本当に、鮮度が気になる
食べ物だ。掘った、次の日になってしまうとやっぱり
味がおちる感じがする。一度聞いた話では
湯をわかしてから、筍を掘れということまである


春という季節が、日本人に特別な思いをもたらすのは
おそらく、「桜」が日本人の気持ちに深くはいりこんでる
ということもあるが、「出会いと別れ」の季節だから
ということがあると思う
入学、就職、卒業、転勤など、春は多いものだ
思いがつい、10代のころにとんでいくのだけど
やっぱり、中学の入学、高校、大学と新しい環境に
はいるのは、気持ちがずいぶん高揚したと思ってる


出会いと別れをくりかえすのが、人間。そして
そのことが多いのが春。そんなことを思うと
春には、ずいぶんいろんな思いをしてきたんだなと
改めて思う


わが社にはいってから、自分の所属する組織が変わるということが
自分にはおこっていない。今年がやはりそうのように
新入社員という新たな出会いがあるということだ


新しく出会った人と、学びあい、お互いを高めていけるような
雰囲気のなかで、自分と向き合い、いい時間を過ごしたい
出会うということの、すごいこと、つまり何十億人という
人間がいるなかで、縁あって出会ったというすごさを感じながら
いっしょにいる時間を過ごしたいと思う