セミの声

今年も8月になり、せみの声がせわしい
わずかの短い期間に、メスをみつけて交尾すること
それが、地上にでてきて絶対すべきことで、生きるってことの
過酷さや、なんか、ずっとメスを追っかけるという意味では
どこもいっしょという感じとともに、夏があるんだななんて
感じます


一昨年だったろうか、9月に郊外にでかけたら、まだせみの声が
していて、そうか郊外なら9月でもせみがなくんだななんて
思いました。いつか17年ぜみなんていうのを、テレビで特集していて
その17年に一度は、森がわきかえるように、なって昆虫も多いから
鳥もあつまり、またその周辺の動物もとなっていて、すごいことだと
思った。そしてそれは17年に一度のボーナスみたいなもので
次の歳はおこらない


自然というのは、奥が深いなと思う
山にいってみると、その美しさにためいきをつくとともに
自然の大きさ、ふところの深さに、ああと思うんですね


道を歩いていると、百日紅が咲いています。一年中、花が絶えない寺として
鎌倉の瑞泉寺は、有名ですが、瑞泉寺にも百日紅もあります
瑞泉寺の境内には、山崎方代さんの、「手のひらに、とうふをのせていそいそと
いつもの角をまがってかえる」なんて句があって、優しい気持ちに
させてくれます


鎌倉は中学生くらいのときから、何度となく訪れていて特別な、大事な場所です
瑞泉寺、光則寺、妙本寺あたりは、特に好きで、一番いく回数も多いです
今年にはいり、海蔵寺がいいということで、2度ほどいき、その静かさ
水のいいこと、たたずまいもいいことに、驚きました
確か?記憶では、私の十代のころは拝観させてくれなかったように
思います


鎌倉を見て回るなら、ぜひ歩いてほしいです。だいたい道がせまいのと
土日ははいれなくなる通りも多いから、車はよくないです
歩いて行って、なにげない家の軒先に、かわいらしい花をみつけたり
普通の家が、カフェをやっていたりということも、楽しいことの
ひとつです。若宮大路鶴岡八幡宮、そして長谷寺、大仏、こうした
とっても有名どころのお寺をはずしていくと、土日でも割と静かな
鎌倉にあうことができます


特に10代のころ、自分の気持ちがささくれだってしまったときなど
よく鎌倉を歩きました。歩いて、歩いて、へとへとになるころに
なんとなく、身体と心のバランスが少しもどったように
感じます
人間って、やっぱりもういやだ、できそうもないなんて思いながら
なんとか、自分の心と身体を強くしていって、それをクリアして
過ごしていくものかもしれません


夏は、暑いですが、夏生まれの私には、やっぱりいい季節です
身体はつかれますが、人が夜もそぞろあるきをしたくなる
いい季節です
残念ながら、今年は花火をみにいけそうもないですが
夏の空気をいっぱいすって、元気に過ごしていきたい
夏はいい。夏を楽しんでますか