いいリーダー

ある担当者がリーダと話すと、とたんに自分の役割を再認識して
その役割をやるために、自分がどう動くか気づいて、目を見開いて
動き出す


打ち合わせや会議をして、そのやったほうがよかったとなるのは
参加した人がその会議で、気づきがあってそのあとの行動にいい変化が
あるということになる


いい会社はいい会議をもてるというのがその証明になると感じる
いい会議があり、いい気づきが続けてあれば、必ず今やってることの
問題点を共有し、その奥にある問題にどう取り組むかということについて
いい方法が本人に認識され、努力を続けていくだろう


ここに、いいリーダー、いい会議、いい会社の話を書いているが
「何が、いいのか」ということの情報共有が、どこまで具体的に
できるのかということが大事だ


人を動かすのは、ほめたりしかったり、両方が必要だ
そして、最近思うのは、おおもとの生きる力そのものを太くしていく
生きようという気持ちを鼓舞することが大事だなということ


いいなと感動することって必要だ。私はときどき、アーティストの
生き方にふれて、そのまっすぐなこと、粘り強さに圧倒されそうに
なりながら、いや、自分のその一部分だけでも「負けない」なにかを
ずっともって、育てていくぞと、自分で自分を鼓舞している


技術者って自分の力を信じるということから、その行動、いいえつきつめて
いけば生き方のおおもとがあるといっていいと思う
たとえば世の中に、もしかしたら、自分が身に着けた技術を持ってるって人は
結構いるのかもしれない。しかしながら、まず自分が確かに身に着けたもの
ここからしか、自分で自分を大事にしながら生きるということは
前にすすめない


会社は、技術者になにを求めているのか、このことをはっきり示すことが
大事だ。いかにはっきり、わかりやすく示せるのかということが大事だ
システムの話って、なかなかはっきり、すっきり示すのが難しい
おそらく、気にすべき要素数がとっても多いのだ
また、最近、気にしてるのは、技術の話は、その技術の背景といったことが
かなりちがう場合があるということ。そして技術を語るには
その背景がものをいうし、いわばその背景にしばられて、しゃべる
ということになりがちだ


このことは、小説「等伯」のなかでの、一節を読んでいて、ああそうだなと
思った

⇒主人公の等伯は息子の久蔵に、大事な絵をまかすことに決める
一度、まかすときめていながら、ついつい、口出しをしてしまう
「松をもっと、見たままを描いてくれ」
「松はこう描くものだと思います」
狩野派の技術を身に着けた、久蔵には、等伯の真意が伝わらない
人間、一度技術を身に着けると、その技術の側からものをみるようになる


世の中は、広い。いろんな人がいる。だから面白いともいえるし、奥が深く
わからないことがとっても多い
それでも、生きていくということは、いろんなことを決めていかなくては
ならない。その道を行くと決める。そのフィールドで戦うと決める
自分で決めたら、後悔はしないことだ。ただ願わくば可能な限り
ときどきその自分が戦ってるフィールドが見渡せるような、広い視野が
もてるような機会をもちたい、持ってほしいということだろう


生きるってことは、素晴らしいことにも会えること
そう信じて、今日も進む