仕事の設計図

人に仕事をふる。このことをしっかり意識してやることが
チームとしての成功、ひいては会社が成果を生むことができるのか
ということにつながっていく
ここで、仕事の設計図を描くということが大事なことに気づく


「仕事のための12の基礎力」 大久保幸夫
という本には、委任力という仕事を人にふるという章にて
仕事のカセット化と呼ぶ、設計図を描いて、それをかたまりで、くぎって
見える化するという例をのせている


いろんな見える化のツールなどはあるわけだけど
とてもほしいと思うのが、ニュアンスであり濃淡といったことも
伝わるような工夫だ
仕事をふるということの、最大の意味は、「関心と目標達成への
合意をもってもらうため」にやるということだと思ってる


指示する人と、受け取る人の間においての、関心と目標達成への
合意をもつという、例として、NHKテレビの大河ドラマを例に
とって、書いてみたいと思う


今年の八重の桜でいうと、私が思う見どころのひとつは
八重が会津戦争で、銃をとって戦った。戦士として打ち、敵を
憎み、人間が人間を憎むという重たい、生き方をしいられたという
前半のストーリィがある。このあと、京都に来て、新島襄と出会って
教育の世界に自分の生きる道をみいだす。この戦士として生きた体験から
教育者への生き方の転換ということを、どう描くのか、という点である


仮に演出家が、自分で意識的に自己変革を起こし、人を殺した者の葛藤などを
全面にだす、ということでなく、人との出会い、兄のささえのなかで
かたいつぼみが、花開くように、八重の人間としての豊かさ、あたたかさが
開花するという方針を持ったとする


この場合だとして、主役の綾瀬はるかはその意図をくみとって、自分自身の変化を
人との出会いというポイントで演じていくというこが大事だ。ここを到達点として
目標とするなら、長い時間かけて、その人格形成といった場面もふまえ
八重役をやりながら、自分の身体をとおして、自分の変化を演じるその場面を
輝かすということを、ずっと思ってやっていくという道のりがある


先週わが社で行った、研修がある
その研修は、新入社員研修のコンテンツを考えるという研修だ
考えて、企画書をつくるということまでを、やる。それには
まず、以下のような、時間の使い方、またやってほしいことを伝えて
一定の品質の企画書を作る、もしくは作れるという見通しをたてた


やり方は以下のようになる


課題の洗い出し⇒課題の解決方法の検討⇒解決方法を実施する体制と詳細
⇒上位者との意見交換、またその反映⇒考えた解決方法を企画書に起こす


こうして、仕事をどうすすめるかを見える化し、一定の意図した
成果物に結び付けていくということになる
ここでも、気になるのが、関心と目標達成への合意をもつように
仕事を伝えてるかということだ
やってみて思うのは、関心をもたすことはできたと思う
だけど、その後の目標達成への合意をも続けて、さらにどうするか
考え続け、また行動するということが、大変だし、質を伴いながらと
考えると、おお、これはなかなか大変だぞと感じてるということかな


人に仕事をふる
特に、関心と目標達成への合意をもってもらうことを意図してふる
ということは、いわば、経営そのものにつながっていくと感じてる


難しいからといって、あきらめず、粘り強くやっていく。ぜひやるのだ