管理職とは

管理職として、どんな存在であるべきか


感じる心を磨くこと、と答えたい


感じる心とは、いいことをいいと感じる心、人間として素晴らしいこと
成長の階段をふんでるなということ、そういったことを感じる心
感じる心が磨かれているから、人の話を聞くということがほんとうに
「生きて」くる


若い人がうまくいくと、達成感を感じられるかもしれないという
仕事に集中してるときがあるとする。そのことを後押ししようとするとき
本人が、集中して心をこめて、やってることをほめるということが大事だ
そして当然足らないことも指摘しておく。


自分が考えて、客の要求をよくとりこんだシステムの設計をしようというとき
客のニーズはどんなところにあり、システムで実現するというのは、いろんな
制約があるものだ。コストの制約、時間の制約、客のほうに権限といったことに
つながる、ポジションの制約もあるかもしれない。またシステム側においても
人の能力の制約、アサインの制約、OSやハードウェアの制約もあるだろう
こうしたことを、ひとつひとつていねいに解決していくことが
求められる


システムの仕事をするということは、自分の全存在をかけて、土俵にのらないと
おそらく、うまくいかない。そうした、勝負してる人にいつも近くで見ていて
応援してるぞとつきあっていくことが必要だ。これは、上司の大きな仕事の
ひとつでしょう
先日読んだ本のなかなに、マネージャの役割は、下位者に価値あるものを
くばることと説明があった。
価値は、「本人にとって」「会社にとって」「客にとって」と広がるのだが
情報であることにはまちがいない


配るということ、ここにも感じる心があって、と説明をつけたくなる
感じる心が磨かれていれば、本人はいまどんな状態ではたしてここで
何を配ることが、有効なのかということを感じると思う


では感じる心はどうやって、磨くのか?
実際のところ、これは大きな命題で、いわば、どう生きるかにそのまま
つながることと思う。河合隼雄先生はいう。実際に人に会ったり、
小説であり、映画を通じて、他人の人生にふれること。できれば
その生き方と向き合って、共感すること。


役者が、ある人物を演じるときに、その対象の生き方を、自分の全身全霊を
もってはいりこんで、いわゆるペレジヴァーニエを得るように、苦労する
そうした、私の言い方をすれば、感じる心のトレーニングは、生きること
すべてにかかわってくると思う。


心をこめて作ってもらった食事を味わう。相手の思いをうけとり
こちらからも発信する。そうしたやりとりを本当に心でやる
そうした、人生の真実に近づいていく、日々のくらしを大切にすることが
そのまま、トレーニングになると思ってる