あったらいいなをデザイン

25日放送のNHK 仕事の流儀にて、佐藤オオキなるデザイナーが
でていた。
一番気に入った個所は、仕事は情熱でするという、一言


無名だった、佐藤が、イタリア、ミラノにて行われる
ミラノサローネに出品。イタリアのデザイナーを何人も育てた
というジュリオ・カッペリーニの目に留まる
さて、次の日、カッペリーニを訪ねた、佐藤は宿題をもらう
イスのデザイン。期限は一週間。ところがだしてみた
デザインはすべて、カッペリーニのおめがねには届かない


ここであきらめない、佐藤。毎月自腹で、ミラノにわたり、カッペリーニ
デザイン案を提出しつづける。デザインが70を超えたころ
ひとつの案を試作しようとなり、それが世界的大ヒットにつながる


いい話だ。カッペリーニは語る。才能より情熱がまさる
どんなに才能があっても、情熱がなければ、だめだと切る
これは、思い切りうなづく話だった


高校時代に、ある講演を聞いた。いろんな話のなかで
印象に残るひとこと。長嶋、王は「努力するという点において
天才なのだと」これは響いた。まいった
長嶋、王の存在は、少年たちにとっては、カリスマ。いまの
イチローの人気や存在感がそれにちょっと近いけど
熱狂ぶりであるとか、存在感の大きさは、ちがう
まあ、背景として、スポーツをテレビでどんどんやってるのが
野球だということもあったでしょうが・・・


才能が足りなくても、毎日傾ける情熱が人よりちょっとまさって
いれば、そのちょっとの分、差をうめられる
そう信じて、いままでやってきた
全然知られてない、会社であろうと、他社から他人から
期待される会社になるため、一心に仕事をしてきた
期待される会社になるには、まさに情熱がいる


デザインはみんなを幸せにする
この一言もとても、気に入った
東北の酒蔵が、地ビールを作ってそのパッケージを
依頼された、佐藤が見せる、仕事ぶりそして、それを披露した
ときの依頼主と、佐藤の笑顔がよかった
ただ、依頼された範囲を考えるのでなくて、依頼主の真意
思いを受け止めて、じゃあここまでやるという心意気
これぞ、仕事だと感じた
仕事には、こうした心が必要と思うことがある


ときどき、このブログにも書いてる、「若い人にチャンスを」
という気持ち。ただ、仕事をすればいいというラフな気持ちでは
なかなか、わからないことがあると思う。大上段な言い方に
どうしてもなるのだけど、仕事を通じて「感動」を共有することが
なんといっても、大事だと思う
昨日も、ここ2年ほどで、親しくなってきた取引先の担当が
いまの仕事のしかたに、あきたらず、ブレイクスルーをしたいと
いう話がでて、こちらも目に力がはいった
仕事とは、人を、みんなを幸せにしようという心意気が
あってこそ、と思ってる。そしてできればその仕事の
ある部分、自分なりの工夫、知恵を出した部分、判断が
あって、その結果に結びついたら、格別のうれしさを味わうことが
できるだろう


いい仕事。心意気、そしてその笑顔
知ってほしい