立場のちがう人にお願いをする

ずいぶん、前の話になるが、当社で営業的には、大失敗をした
仕事があった
見積を大きく、間違えた。仕事がほしいということが先にたって
お客様にしっかりした交渉が、最初できなかった
採算は、はじめて3か月目でとれないのがわかった
実際は1年と少しかかった。大赤字だった


半年たったとき、お客様にお願いをした
残念ながら、当社では対応はしきれない。当然支払もなしでいいので
お仕事をうちきってもらえないか?
大変勝手ではある。断腸の思いできりだした


最終的には、一部の見積もりのし直しを認めていただき、なんとか
納品まですることができた。もちろん会社としてはかなり痛い、赤字が
残った
お客様と信頼関係は、継続することができた


このときの交渉で、立場がちがう人と交渉するということの
難しさと大切さを感じることができた
最後、こちらの誠意も感じてもらい、なんとか、製品を作るのを
継続するのはどうしたらいいか、知恵をしぼるということに
なったときは、半分、苦しいなかも、半分、うれしかった


立場がちがう人と、いろんな話をして、情報を得るとか、ときには
交渉して、どうするか決めるということが、生きていけば、必ず起こる
そうしたことを、できればいろんなレベルがあるが、子供のうちから
したほうがいいだろうと、よく思う


たとえば、買い物。いまはスーパーであり、コンビニであり、一言も言わないで
買い物はできる。でもね、これって楽かもしれないけど
面白みにかけるし、本当においしいものを、手に入れようと思ったら
どうなんだろう。新鮮なおいしいものを、お店の人とやりとりしながら
買うということって、大事なひとこまだろう


そんなことが日常にあるかどうか、ということは、生きるそのものに
関わってくるように思えてくる
大事なのは、生きる力、生きようという意識を強くもつということに
なるのです。


立場、やり方、所属する会社がちがう人と、いろんなことをやりとりする
これって、とっても大事なことですが、どうも苦手な人が多いようです
なにか、お願いをしたら拒否されかもしれない。だから、お願いしない
ということでなく、相手の事情、立場からどうしたら、お互いがいいという
着地点になるのか、話し合い、ときには一部はゆずったりしながら
協議する。そういうことは、本当に大事なことだ


仕事において、お客様はいわば、王様だから、そのいうとおりにするという
話になることを、ときどき聞く。それでは、まずいことも多いと思う
いわば、賢い、いい王様であれば、まわりからの言葉をしっかり受け入れて
まわりを生かす、政治をするように、お客様のことを本当に大事と
思って、お互いがいいという方法、やるべきことをやれるように
交渉できることが大事だ


立場がちがうということが、考えのもととなる。だから、客観的になれる
自分がとても、大事だ