くりかえし、やる

テニスのレッスンで、なにがいいかわかるということが大事
という指示がでる。ストロークにしても、ボレーにしても
いま打ったその打ち方、ボールがいいと評価してもらうと
安心する。またそのボールを再現しようと思う


これが、実はなかなかである
「忘れる」ということもある。一度できていても、身体が忘れる
目と手の協力具合が、いっときより下手になる
など、同じように再現するということが、なかなかできない
練習を続けていると、自分でも、あ、いいなという軌道をボールは
描くことがある。ただ、まったく同じように再現するということは
難しい。相手もいる。相手が打った球に返球する以上
相手が同じように打ってくれるということが、必要だが
あたりまえだけど、寸分のくるいなく、同じ球がくるということは
ありえない


ビジネスにおいても、似てる、状況はあるだろうが
まったく同じ状態というのは、ありえない
時間はうごいてる、自分も取引先もかわってるわけだから。
去年やったことが、同じように、今年できるとは限らない
しかしながら、スポーツで、たとえば、テニスで
トップスピンのストロークを、一定の時間練習すれば、練習の成果として
いいボールが打てる確率はあがる。それと同じで
たとえば、ある商品やサービスを売るために、お客様と会えば
もちろん、ニーズがあることが前提だけど、一定の数字はあがってくる
ものだ。これを維持するということは、かなり
大変だ
けれど、工夫しながらやっていく
さらに、できれば取引先であり、関係者がいいなと思うやり方
後味というか、そういうものを残すようにやりたいと思う


かっこいいこと書いてるのだが、ほんとうに大事なことで
また、あいつと仕事したいなと思ってもらえるということが
次のビジネスにつながるから、そこのところは大事だ
思ってみれば、人間と人間との関係なので、たとえば、飲み会にしても
そうだ。仲良くなって、飲み会をやったとする
いい雰囲気でしゃべれて、親しさが増して、またやろうという
感じが生まれれば、素晴らしい


飲み会だけでなく、人間と人間のふれあいという意味でいえば
なにが、「いいこと」なのか、意識していること、そして
そのいいことを、再現できるように、自分で意識的に行動する
ということが、求められる


くりかえし、やる。それには、やっぱり自分が成長できてると
感じられることが、重要。つまりまるっきり、成長することなしに
続けていくということは、おそらく、気持ちがついていかない
ということもある
成長できているのか、それは、いろんなこと、細かいことに
敏感でありつづけるということも大事だ
あるアプローチのしかたをしたとき、相手はどううけとってくれるのか
そうした、想像力を磨くということは、一生かけてやるのに
足る、面白さがあるといっていい


永井路子は、歴史はくりかえす、という言葉は陳腐だといったという
ときに、相似形といっていい、様相はみえるという
くりかえすのではないという
そういう意味で、人と人とのことも、くりかえすということは
あまり、適当な表現ではないともいえる。似てる状況で、よりよく
していく行為を続けるということか


人間、生きていれば、いろんなことが起こる
起こっていても気づけない場合もある
できれば、いろんなことに気付いて、自分の足らないところ、相手からみて
困ること、あーあみたいなことには、できるだけ、気づいていたい
ここのところ、あれ、これじゃ恥ずかしいぞと、思うことが
ちょっと減ってしまった感じをもってる。これは想像力が、にぶって
気付けなくなってるのか?と、ちょっとこわくなる・・・