植物と人間の心

河合隼雄先生は、著書のなかで
人の心と相対するときは、植物を育てる気持ちが
必要ですよと、書いてる
つまり、枝をこうのばしてほしいなと思ったり
花が咲かないかなと、願うことは
あっても、そのために、芽をひっぱったりは
できないでしょうという
植物が、育つのを、水をやりながら待つしかない
この水とか肥料もやりすぎると、死んでしまうから
適当に離れたところに、肥料をやり
水もやりすぎないようにする


こういう気持ちで、人の心に向き合うことが大事だと
書いています


若い社員に、元気に、いきいきと、仕事をしてほしい
これは、もう私のずっとの願いで、変わることはない
ただ、いくら、そういう気持ちをおおく、たくさん、強く
こちらがもっていても、あくまで、会って、相対したときに
思いはもっていても、じゃあ、これやれ、こうしろと、強権的に
指示をしたのでは、指示されたほうは、無理やりやらされたと
なってしまって、おそらく身につかない?


考えて、考えをさらして、気づいて、その気づき具合で
また行動する。これを繰り返してもらうしかない


植物に話しかけるということも、何度か、このブログに
でてきたことだ。え?そんな非科学的なことやるんですか?
とびっくりするかもしれない
それは、森林浴といったところから、わかったことなのです
つまり、森林浴といって、木や緑からいいものをもらえるなら
人間からも、植物へいいものをだせるのでは?
という発想です
ご存じの方、多いと思いますが、植物からは、フィトンチッドといって
分泌物があって、それが、人間の体にも作用することは
ずいぶん前に、いわれてることです
人間も、話しかけるという行為と同時に、植物によくなれという
メッセージをはっすることで、植物はよく育つという
結果データもあるようです。


植物がそうなら、人間でも、そうだと思います
つまり、会って、その対象の人に対して、「元気になれ」
「いきいきと仕事をできるようにね」と語ることで
相手は元気になると思います


よく思うのは、人間と人間との、こうしたキャッチボールが
あるから、いいのだと、生きてる、価値があるのだと
いうことです
人間せっかく、生きてきたのなら、充実した時間を過ごしてほしい
と思う。そして、天才がひとりでその、誰もできないような
ことをするのも、それはそれで、すばらしいけど
人間、チームで、人と協力して、充実した時間ということを
経験して、さらにそれを、高めてほしい
そういうことに、なるほど、と思うなら、人と人が
いかに、いいキャッチボールができるのか、そういうことに
関心をまずもってほしいと思う


言葉という、便利なものがあるが、便利ではあるけど
万能ではないし、一面、不自由で、不完全だなと思うことは
ありませんか
そう気づけたなら、言葉以外のコミュニケーションも
大事で、どうするか、関心をもってほしいとおもいます
それは、胃袋でもいい、表情もいい、すべてのあなたの存在を
かけて、やってみてほしい


人間は、やっぱり心が元気でないと、いろんなことがうまくいきません
心が元気になることにも、関心を持ってほしいと思います