家族ってなんだ

家族的な経営という言い方を聞いたことがあります。社員は家族と同様な
気持ちでいようと、そんな感覚がいいと思います。私が思うに
家族という言葉には、あたたかい、自分を大切にしてくれる、というイメージが
あります。もっとも、尊敬する河合隼雄先生の著書によれば
家族は、楽しいばかりでない、いわば、苦楽しい(くるたのしい)という
表現もあって、それも、なるほどとはなるのですがね


地方創生だとか、地方から日本を元気にするっていう掛け声が
かかってるようです
裏返しに、考えると、地方の経済が落ち込んでること、地方に
過疎ということが現実としてせまり、まさに、町や村が
消滅するなんてことが、現実味をおびてるということが
あるのではないでしょうか
地方にふるさとをもってる人が多いと思うのですが、家族ということを
語るなら、ふるさと、をはずしては語れないし、そういう意味では
地方を元気にしていくということは、家族をどう考えるか
ということに、くっついてくるようにも思うのです


何年か前の、NHKの朝ドラの一シーンにて
帰ると、「おかえり」という声がかかり、食事が用意してあって
あたたかな食事を家族が囲んで、今日はどうだったなんて会話が
ある家族がいいですね


そんな登場人物のつぶやきに、ネットほかから、とてもいい感じだ
じんわりいいものを、思い出したなんて、感想がとびかったのを
思い出します。言ってみれば、家族らしいことに、あこがれをもつ
人って多いのだろうと感じます


実際のところ、想像するに、家族としてとか、家族らしいなにかをしてる
ってことがどんどん、減ってしまっているのではないか?と思うのです
それは、おそらくある角度からスポットをあてるとすると、そのとおり
なのだと思います


家族の良さ、家族ならこういうことはあたりまえということが好きだし
ぜひ、社員のみんなは実感として、家族の振る舞いを知っていてほしいと
思います


いまは、ひとりで生きていけるっていうことを錯覚させるような
そんな世の中のように、思います。実際私は、よく食材を買いに
スーパーに行ったりしますが、そうしたときみかけるのは
ひとりぶんの食材、ひとりぶんの野菜を売ってるなんて風景ですね
一人暮らしも多いのと、想像すると、家族複数で住んでいても
食事はばらばらなんてことが多いのかもしれません


そうして、考えをすすめてみると、じゃあ、なにからするのか?
という問いに対して、やはり食事を大事にすることから
はじめようと、そう思います
もっとも、ずっと一緒に住んで、同じ食事をするわけには
いかないですが、少なくとも意識のうえで、私たちは食事を
大事にするってことを、いつも思うことからしたいなと
思いました