原油価格とテレビ報道

今日のNHKニュースにおいて、日本の大手石油会社がアメリカで
原油を調達するというドキュメントがあって、興味深いです


本日の日経によれば、昨日のマーケットで、指標となるドバイ原油価格は
55ドル/バレルということです。番組ででてきた大手石油会社の部長は
アメリカのシェール開発会社の幹部に質問します


「あなたの会社の、採算ラインを聞きたい」「20ドルから30ドルだね」


こういうやりとりが、テレビででてくること自体に、シェールによる、石油開発会社
の自信ということが、覗いてると感じます


マーケットの価格形成って、とても複雑に思えるし、一概には言えないでしょう
ということが、前提です。しかしながら、この数か月においての動きで
50ドルあたりで、価格がとまることをみると、いまのところ
アメリカでもその他でも、このあたりが望ましいという価格に一時なってる
ように見えます


シェール系の開発会社は、おそらく相当数倒産するという見方をする
人がいるようです。しかし、この番組を見る限り、かなり体力
というか価格についても、いろんな意味で見方を変える必要が
あるのかもしれません


番組が工夫してるなと思える箇所がありました
ビジュアルに見せる、テレビのいいところをつかって、グラフや
図をみせて、なぜ、シェール開発って高いのか(図式化して、
井戸をたくさん掘る必要がある)その高いシェール石油の
採算ラインがさがったということ(予測する技術があがり
どのあたりを掘ればいいかという関連)も、わかりやすく
解説します


もうひとつ、取材した部長が、実際みた、状況証拠として
石油を、鉄道の貨車でも輸送してるという事実をだします
パイプラインと比べると、コスト高い鉄道輸送がかなり
行われてるという事実について、こりゃ、採算ぎりぎりだったら
やらないことをやってるなということとして、とらえます


実際マーケットが50ドルあたりで止まるという、状況について
シェール系の石油の採算がとれるからだ、というふうに見るのは
ひとつの見方ですね。今日の開発側のつぶやきは、マーケットが
50ドルあたりにあるのを意識して、そういったというふうにも
みることができます


日本にとって、エネルギーで石油が占める割合がまだしばらく
高いの事実。その点からすると、原油安が日本経済にはプラスに
働くのは、かなりのインパクトでそうでしょう。ただ
それに安住したら、次がない
日本は次の成長にむけて、国も国民も、もちろん企業も、世界中の
いろんなネットワークを使い、国力を養い、人が中心となり
強くなっていくということが大事です


いま、なにができますか
5年後、10年、20年後に向けてどんなことをすることが大事ですか?
考えること、考えることからはじめる
それしかない。