人材育成

あなたは、長澤さんは、どんな仕事をしてるんですか?
と聞かれたら、人材育成ですと答えます


どんな会社でも、人材育成は大事なはずですね
あなたの会社は、どんなことしてるのですか?と問われて、人材育成です
と答えるのは
あなたのおうちには、なにがありますか、と聞かれて、キッチンがあります
と答えるような感覚ってあるのかもしれないです


それって、どうなんでしょうって、疑問も頭に浮かびます
だって、家なら、たとえば最近なくなってきたと思う
床の間がありますとか、庭がありますとか、そういう
話ならまだしも、キッチンってどこにでもあるじゃんみたいな


でも、人材育成です
もう24年前ということになりますが、ITの仕事についてみて
思ったのは、この業界こそ、人材が一番大事で
言ってみれば、人材とか労務とかそういったことが
仕事そのものだなということでした


業界がそうだ、ということもありますが
自分のやりたいこと、ということもあります
学生のころ、自分は、まず人間あいての仕事がしたいと
思いました。単純に思ったのは、学校の先生でした
紆余曲折はあるのですが、あるときから、人を指導する
ということは、学校に限らないという視点がでてきて
ビジネスの世界にはいることにしました


人を育てたい。人を育てるということに自分を生かしたい
こういう思いがあります
30代のある日、河合隼雄先生の、「カウンセリングを語る」という
本にめぐりあいました
「牛にひかれて善光寺参り」この言葉をモチーフに、語られる一説があり
あなたが問題と思ってる人は、この「牛」ですよと語る先生の言葉に
はっとなったのです


ある面、自分の仕事が思うように進まないのは、心のどこかで
他人のせいだと、思っていた自分がいたことに気が付きました
自分の仕事がうまくいかないのは、こんな大きな問題児が自分の
目の前にいるからだ。相当な部分、自分はよくやってる。こいつが
いるから、うまくいかない。


そんなふうに、いわば「すねて」いる自分ということを
ある程度客観的に、見るということをしようとしはじめたのです


人を育てたい。そんなふうに思っていながら、自分の狭い視点
自分の幼稚なこだわりに、しばられて、身動きできなくなっていた
ということに、やっと?気が付きはじめたのです


人は、理想をもち、そのときの目標をもって、生きるということが
とっても、とっても大事です。そして、チームをリードする
立場にたつ人は、その理想を、理解し、受け入れ、後押しする
気持ちがあってほしいと思います。ひとりで仕事したい人
というのは、いるのは認めますが、チームにいるのなら
少なくとも、チームがうまくいくという視点での仕事も
まずは、ふりをすることでいいからやることは、必要です


牛にひかれて善光寺参り。人生はこの牛をみつけて
追っかけて、追っかけて。その追っかける過程が
人生といっていいのではないでしょうか


自分の目の前にいた、そのとき問題児と思えた人
実は自分にとっては、大事な自分のことを気付かせてくれる
牛だった。いまなら、うんそういう面はすごくある、あったといえる
まあ、そのとき、夢中のときは、そんなふうには思えなかった
それも、自分のある面ではありますね