プロジェクトって何だ?

ITの業界で、特定の顧客の要求に従い、システムを開発していくのに
プロジェクトが組まれるというのが、普通に行われます
プロジェクトは、システム開発をすすめるという目的のもと
必要な技術、必要な資金、ノウハウを、集めるということの
理由で、作られます


いきなりの、ちょっと乱暴なたとえ話なのですが
戦国時代の、戦について、プロジェクトととらえると
少し、頭が整理できるでしょうか


土地の所有から、発生した、武士という集団が、だんだん
大規模な力をもつようになるという時代。室町幕府という
中央政府が、機能を低下させるなか、下剋上、力をもつ
ということで、いろんな勢力がのびてくる


信長であり、秀吉は、プロジェクトを作るのがうまかった
ということがあるように思います
つまり、相手がなにを、要求してるか、情報をあつめ、味方に
ひきいれていく。その土地の安定を得るための精力に
組したいということなら、そういう方向で、流通機構を
整備し、商業を起こして、国を豊かにしていく
そういうなかで、秀吉なんかは、戦というより
土木工事で、のしあがっていくといっていいのでは
ないでしょうか?


圧倒的な物量作戦で、難攻不落といわれた、城をたとえば、水攻めにする
これは、もうプロジェクトそのものといっていいと思います
技術と、資金、そしてその土地の人を巻き込み、その地形を変えて
城の機能を、こわしてしまう


これはまるで、あるシステムを作ることで、古いしがらみを、こわして
そのシステムを導入する、いわば世の中のありかたを、変えていく
ということに、似てると見えてきます


世の中を、変えてしまう。ある組織の根本にかかわるシステムを
作るということは、相当な困難とか、抵抗にあいます
そのとき、そこで生きる人を、活かすという方法で
味方につけていく
秀吉がしたのは、自分についてくれば、めしをたべさせるのは、必ずする
という保証でしょうね


去年の大河ドラマ黒田官兵衛のとき、主人公と対比させるのに、いいキャラクター
として、片岡鶴太郎演じる、地方の殿様がでてきます
「決断」ということができず、自分の能力のなさから、そのとき
従っていた、家臣たちを、結束どころか、疑心暗鬼にさせて、
崩壊に自らもっていってしまった、困った人。


とわいえ、実は、土着の地方豪族の、殿様はそんなくらいの
能力しか、一般的には持ってないということなのかも
しれません。


そうしたなか、黒田官兵衛、そしてその軍師を使いこなした秀吉は
のし上がっていく。時代を見る目があったというのは
後世の人の、結果論かもしれないですね


学びたいと思うのは、相手の要求はどこにあるのか
見抜く目であり、命かけて、あなたの味方になろうという気持ちに
させる、人を惚れさせる術でしょう


さて、ITの仕事でも、いわば、「逃げずに」プロジェクトを
進めることをしていくことが、大きな意味を持ちます
そうしたときに、チームのメンバーに、この人なら
ついていきたい、と思わせるなにか、が必要です


人によっては「体育会」の「のり」でと思うでしょう
でも、ちょっとねぇ、それは時代錯誤なんじゃないかな?
じゃあ?どうするの?
やっぱり、オーソドックスだけど、ついていけば、自分が成長できる
大きく育つことができると、信じられることではないでしょうか


こうした、人とどうつながるか?ということは
誰もが、おそらく長いあいだ、かけて、考えて、実践して
また考えて。試行錯誤のなかで、自分のやり方をみつけていく
そういうことにちがいないです


苦しいことも、やっぱりあるでしょうけど
やりがいのあることになるでしょう