やきものの話

四国の愛媛県、松山に3年ほどまえにでかけました
おめあては、砥部焼をみることでした


やきものの里をたずねるということが
とても、楽しいのです


やきもの、考えたら手作りの一品、
手に入れるのに、それは、スーパーマーケットで
買える、工業品としてのものよりずっと(一桁かな)
高いかもしれないですが、安いともいえると
思うのです


精魂込めた手作りのものを、みたり、使ったりする
喜びがあります
そして、手作りのものを、作って売って、なりたってる
産業があるということに、日本人ってやっぱり素晴らしいと
思うのです
それは、日本人がその良さをみとめて、顧客になってる
ということがあるからです


砥部焼は、染付といわれる、藍の手書きの模様がはいったもので
地のはだは、とても白いものですね
もちろん、いまどきですから、いろいろ、バリエーションは
あります
砥部焼、長く、窯元としてやってる、梅山窯に、民藝の先駆者の
足跡がありました
ああ、ここでも・・・と思いました


民藝運動という、柳宗悦、河井寛治郎、浜田庄司がはじめた
民衆の名もない人の作った、ものの良さの再認識をするといった
こと、このことが、とくにやきものの世界では、どれだけ
その手作りのよさを、世の中に認めさせるというのに
役に立ってるかということがあると思います


もちろん、そして作る側にも、そのよさを、続ける、高めるための
いろいろを、活動したという足跡を、みることができます


用の美、ということを、提唱しています
使ってこその、よさ、美しさ


鳥取の、岩井窯の山本さんから、せっかく、いいなと思ううつわが
あって、手に入れたなら、使うことですよと、教えていただきました
山本さんは、人間国宝浜田庄司のうつわも、使いますという
話をしていました


使うからこそ、そのよさがわかり、そのよさが、自分にはいるのだ
と教えてもらいました


いま梅山窯のマグカップは、私の朝飲む、マグカップとして
使っています。先日、山本哲也さんという作家さんの、湯呑みは
焼酎をのむときのロックグラスとして、活躍しています


確かに、いいなと思う器で、なにかしていると
次は、こんなふうに使ったらどういかなとか
こういういいうつわを、置くのなら、こんな空間が
いいなとか、なんていうか、気持ちが前向きになってるのを
感じます


気持ちが前向きになる。いいものを、もっと使ったり
語ったりしてみたいと思う
そういう、道具、そういうなんていうか、きっかけになる
もの、たちに、いつも囲まれていたいと思います