相手をまるごと、信頼する

司馬遼太郎の、坂の上の雲には、「ウドサァ」と
呼ばれる、上司のあるべき姿、みたいな
薩摩の軍人にいたという、例がのっています


才能を認めた、部下を信頼し、どこまでも
まかせる、やりかた。最後の責任はとるから
好きなようにやれ、という態度


若い人にしたら、これほど、うれしいことは
ないのではないでしょうか
「組織」とか聞くと、自由がない、いろんなことに
しばられて、やりたいことができない、そういうことの
代名詞みたいな、扱いをされることが多いでしょう


そうだったら、才能ある人が、やりたいことが
できる組織だったら、素晴らしい
そのためには、まるごと、まかせてくれる、上司が
必要じゃないか


こんなふうに、理想論を言うのは、ある意味、やさしい
たとえば、いくらでもいいけど、その人の才能をみこんで
投資するなんてことが、そうそう、個人だって、会社だって
できるだろうか?


まあ、そういう現実論は、置いておきましょう。


先週あった、仲間と思える会社の部長さん
自分の会社の社長は、まかせたら、口出しはしないのですと
言いました


見守り、口出しはなし


すごいことです


ビジネスもそうですし、いろんなこと、勉強もそうかな
そして、生き方もそうかもしれません
実際、試行錯誤でやっていくという部分があると思うのですね


正解はないことへ、挑戦する
そういうことがあるから、ほんとの意味で、大事なことが
見えてくるとも思うのです


この文章で、試行錯誤と書きました


試行錯誤するということが大事、と思うなら
間違っても、若いうちに挑戦させるというのは
大事のように、思います


どこまで、リスクをもって、やるのか
どこまでも、は、ビジネスでいえば、倒産覚悟ですね
それでは、あまりに無責任ですね


勝つための、すべてをやっていくという態度がないと
無謀といわれても、しかたがありません


けれど、挑戦は大事
やっぱり、バランス感覚が必要です