琳派

尾形光琳本阿弥光悦を特集した、展覧会を、MOA美術館で見てきました


尾形光琳の描く絵は、喜びがあり、人々を笑顔に
する、魅力があるといっていいのでは、ないでしょうか


そして、去年から気になっていた、木島櫻谷の描く絵を
思い出していました


たらしこみ、という日本画の技法があります


時間軸でみると、一番古い、俵屋宗達の軍鶏図がありました
ここに、たらしこみを使って、見事に軍鶏の羽を描いた
ことがわかります。おそらくは、俵屋宗達の絵を、ずっと
見続けてきた、尾形光琳はそれを、自分のものに
しようと、ずいぶん研修したのでは?


そして、明治になっての、木島櫻谷も、先輩たちの絵を
研究したのに、ちがいないのです
木島櫻谷のいのししの、小さい作品があって、たらしこみ
うまく使われてるという、解説がありました
たらしこみは、どうやら、大切な、表現のようです


俵屋宗達の、軍鶏図は、構図からいって、伊藤若冲の鶏の絵を
思い出させました。きっと若冲俵屋宗達の絵に、影響も
もらっていたのでしょう


画家が、他の画家の絵に影響をもらう、これはまことに
自然なことといっていいでしょう。モネも、日本の浮世絵の
構図に影響されたのは、とても有名な話ですよね


浮世ねにも、おそらく通じる、またモネも影響うけたと
思われる、絵の画面からとびだすような、大胆なものの
とらえかたも、琳派にありました


虎図です


虎、なんですが、かわいいのです
とくに足とか、表情とか、いとおしいのです


今年の春、京都、林光院にて、みた虎図も
そうでした


今回、想像したのは、木島櫻谷はおそらく、尾形光琳が相当好きだし
研究もしたのでは?ということです
かきつばた、をとりあげたのもそうなのですが
佐野渡図にて、描かれてる馬の描き方は
木島櫻谷がかりくらで、描いた馬によく似ています


木島櫻谷は、魅力あふれる、先輩の絵を、自分のものにしようとして
いろいろ、やった人なのでは?と想像しました