感情と向き合う

「感じる力」の磨き方 高山直 より


不安を感じることは、悪くないですよ。だって不安があるから勇気がでるんだよ。
いきなり勇気なんて持てません。不安に感謝しましょう


若いときは、不安なものです
自分が今後どうなっていくのか、だれしも不安を感じ
悩みます
じゃあ、年齢を経たら、不安はなくなるのか
実はそんなことはないんです
ただ、実際、よく準備したりすることで、不安をソフトランディング
というか、うまくつきあうようにしてるのでしょう


そして、この高山氏の言葉のように
ちょっと、考えてみると、不安というのはあっていいもの
あるから、いいこともあるものと、とらえることも
できます


もちろん、不安に自分自身の心が押しつぶされてしまうのでは
困ります
そして、こう書いていると、不安はあっていい
また、不安に立ち向かえる、自分というのを、いかに作るか
それこそ、大事なんだと、気が付きます


私も若いときは、不安でした
明日、会社に行って、自分はどうふるまえばいいのか
たとえば、業績をあげた、たとえば、上司の期待にはずれてしまった
そういうときに、はたして、どうふるまうのか
自分は、誠実さ、ということ、この1点を思ってきましたが
はたして、それで足りたのか


よく思い出す、若いときの失敗の日。
ある商品について、業績をあげた。確か3億という預金(正確には
預金ではない)を一人の顧客にしてもらった(これは
積み上げの努力ではない、ただの偶然)そして
上司たちは、数日前になぜ、してもらわなかったかと、私を責め
私を、大馬鹿、ビジネスセンスのない奴とののしった


そう、数日前、その前の期の会社の目標にその商品が
大きく掲げられ、みんなで四苦八苦して数字をあげようとしていた
たった、数日、そのお金がはいってくることを、わかっていれば
なんとでも、成績はなったではないか?


業績をあげて、非難される自分
そして、組織というのは、上位者が決めた目標にこそ
意味があり、顧客にとっての、利益ほかは、その次なのかと
憤りもし、そういいながら、空気を読めなかった自分の
感覚のにぶさに、自分を呪った


若いときは、失敗したらいい
自分が失敗のその真っ只中に居なければ、その苦しさという
のも、味わえない
だから、まだ責任が少ないうちに、失敗したらいいと思う


さて、不安もあっていい
そして、拡大解釈すれば、マイナスの感情もあってこそ
プラスの感情に昇華、転化、また成長のもとになる
ということが言えそうです


怒り、悲しみ、恐れ、寂しさ


一人でいるときの、寂しさを感じるから
仲間といっしょにいる、喜びもひとしお
恐れがあるから、準備し、自分を鍛えることに
つながる・・・


いろんなことを、感じること
大事だと、つくづく思うのです