教えるということ

わが社は来年、3人の新入社員を迎えます


新入社員、毎年入ってくる、中小企業って少ないでしょ
このことは、ここ数年、すごく思うことなんです
こりゃ、よくないでしょ
だって、若い人にしたら、「教える」せっかくのチャンスが
少なく、ときには、なくなっちゃうってことですよ


IT業界では、ずっと人手不足が続いています。ゆえに各社は
毎年、新規採用をしようとしています。当社もそうです


さて、せっかく入ることになった、新入社員。どういうふうに
育てるの?ということが、とても大事です。
わが社では、社員が社員を育てるということ、とても大事にしています
社員が、自分の後輩を教えるという点、この点教えるほうに
とても、いい効果があると思っています


実際、ある一定の研修の後、自分のチームに入るのだという
期待があるなか、後輩を教えるわけです
しかも、当社では、なにを教えるのかから、社員が決めていく
ということを、やります。つまり、自分のことを思い出し
入社して1年目に何を求められるのか?そのことができるような
研修を考える、その点も大事にしたいと思っています


教える、ということ、とても大事です
教えるということは、自分が得た知識を、自分の言葉に
置き換えて、伝えるということになりますね
そうでなければ、教えるってできませんね
この点、一定のアンテナが高い人が、やるとすれば、すぐ気づくことが
あるんです


それは、言葉っていうのは、それぞれ、人によって受けるニュアンスであり
早くいえば、意味自体も、ずれる、ということです


言葉って、背景をもって、伝わるのですよ


例えば、「家でごはんを食べる」と誰かが言ったとしますね
このこと、いつも両親がそろって、家族で食事をするのが
あたりまえだった人と、ひとりで食事をするのがあたりまえ
だった人だと、その言葉のイメージってぐるりを変わると
思いませんか?


さらには、日本人のいいところであり、ときと場合によっては
悪いところともいえるのですが、「その場しのぎの対応をする」って
あると思うのですよ
理解していないのに、「わかりました」
おいしいと思っていなくても。「おいしいですね」


こうしたことは、いろんな意味で、スタンダードをあわせていかないと
ずれるのが、あたりまえなんですね


さて、教えるという行為。そうした、普段なにげなく過ごしてしまえば
気づかないことを、気づかせる、いいチャンスなんです
もちろん、今日書いた、言葉の問題だけでなく、人になにかを
してもらうという行為は、ほんとにいろんなヒントがあり
自分が成長できる、そういうチャンスにつながっているんです



そのように、言葉が同じ日本語だからといって、自分の
思ってる通り伝わらないのだ、ということ、幹事ながら
仕事するって、大事だし、そういうことに気付いて
ほしいと思います