食べる

食は、心身を作る、もっとも基本的なことで、大事です
実際のところ、私はそのまえに、食いしん坊なんですけどね


いろんなものを食べるのが好きだし、料理するのも好きです
「旬」という意味で、ほうれん草のおひたしの話を書きましょう


“おひたしのこつ”それは、ゆですぎないことです
適度な歯ごたえ、野菜のもともと持ってる甘味をだすこと
そういうゆで方をしたいものです


鍋に湯をわかします。そのなかにほうれん草をいれるわけですが
いっきに温度がさがるような、量をいれてしまわないことです
多めの「束」だったら、半分にして、おきます
そして、固い軸の部分からゆでます。つまり葉っぱの部分を
手に持って、軸のほうだけ、湯につけるのです
いい加減、軸がいい感じ?と見計らって、葉っぱも湯にいれます
そうしたら早々に、シンクにあげて、冷たい水でひやします
まず3回くらい水をとりかえて、洗うわけです


ずいぶん、手間をかけてやるね、と見えるかもしれません
いいえ、一連の動きは覚えてしまえば、ちょっとした手間、くらいです


ここにこだわっておきたいのですね。「せっかく食事を作るのだから」
ちょっとした手間を惜しむのは、やめたいのです


食べることは、全てにつながると思っています
たとえば、大事にしてるもの、あなたがスポーツが好きならスポーツ
アートでも、音楽でも、そして勉強するってこともそうじゃないでしょうか


ほうれん草をおいしく食べるために、ゆでるお湯をさめないようにして
軸という固い部分をほどよくたべやすくするためにひと手間、かける
わけですね


これと、同じことを、大事にしてることでもしたいと思いませんか


親しい誰かと、久しぶりにするのなら
その誰かとの待ち合わせをどうする?そのときの場所、こちらの
状態をいい状態にして、おしゃべりがはずむように酒客ならお酒を
お酒を飲まないのなら、お茶とお菓子を用意して
十分時間がさける、そんなタイミングで
部屋には、花を飾り、いい雰囲気で話せるようにしていく


一番いい、と思うことを、して、相手と向き合いたい
相手と、あなたと私は、話したいゆえ、心地いいそういう
場所を用意したと、「ひと手間」かけるわけです


食べる、ことがすきです
すきな、時間を輝くようにしたい
そういう気持ちを、持ち続けたいです