信州

毎年、信州の山を眺めにでかけます
足場にしてる、ひとつが、安曇野です


安曇野は、アーティストを引き寄せるようです
安曇野の、特に有明山を望む、いまの北アルプス展望美術館のある
池田町あたりからの、眺めを、繰り返し絵に描いた
山下大五郎という作家を、当該の美術館で
知りました


山下大五郎の絵は、安曇野の美しさを、教えてくれました
田植えのときの美しさ、太陽に光の加減でいろんな
表情をみせる、広々とした土地。もちろんその場所を
見下ろしてる山々


安曇野に生まれ、彫刻の世界に生きた、荻原碌山
安曇野の、ランドタワーといっていい、碌山美術館にて
見られます


いま、につながる、多くの人を魅了しつづける
名作、「女」。人の心をつかむ、真実が
あるのです
生きるということ、自体の苦悩、美をとらえる、高さ
苦しさ。男女の愛憎。


碌山美術館のある、場所から、少し松本寄り
豊科近代美術館に、高田博厚の作品が収められています


ヨーロッパの文化にふれ、自ら、ロダンであり、マイヨールを
乗り越えたいと、彫刻を作り続けた
けれど、そうした作家の強い思いと、少しかけはなれたような
女性への、まなざし、愛し方
それは、ソフトでもあり、どこまでも、広く、優しくも
思えてくるのです


女性像の美しさということを、思うと、八ヶ岳美術館に
ある、清水多嘉示。
高田のそれと、かなり、違うと思わせる女性、また
おそらくは性を超えた存在に見える、美しさ
多分、気品といった、部分を清水は表現してる
高田は、生きるその力、とか生き方そのもの
と、感じます


信州に、アートあり
あるときから、彫刻の美しさ、見る楽しさに
目を見開かされました
それは、私の場合は、佐藤忠良さんが、水先案内人だったと
言っていいと、感じます


おそらく、アート作品、特に
彫刻に出会えば、きっと、荻原、高田そして、忠良さんを
思いながら、見る、自分がいるでしょう
そして、いい作品に会えば、きっとそのあと
信州で、その作品を思いながら、なじんだ作家の
作品を見返すのだと、思います