静かな空気

今朝、1月29日の朝は、グラデーション
こうした、自然の美しさに、いつも驚かされます
この朝がくる、直前、空にはだいぶ細くなった月があり
明けの明星がみえます


澄んだ空気のなかを、歩くのは、とても気持ちいいです
今朝は、大本山総持寺の境内を歩きました


寺は、独特の空気を持っています。総持寺曹洞宗、という
禅宗の本山です。座禅といえば、静かな空気があると
思います。この静かな空気というのを、味わいたくて
ときどき、寺に行きます


生まれ育ったのは、横浜の南に位置する、上大岡で、何度か
やったこともあるのですが、徒歩で3時間で鎌倉に行けます
自転車だったら、1時間というところでしょうか
ですので、鎌倉の主だった道は、自転車で覚えたのです


そんなわけで、鎌倉は身近な存在なのですね
そして、鎌倉の寺は谷(やつ)と呼ばれる、裏山といっていい
傾斜地を背に抱えています。この地形が、また静かさということ
には大事なようです


行ってみるとわかりますが、鎌倉の寺は静かです


鎌倉駅から近い、歩いて10分かなというところ
大町に、妙本寺という、日蓮宗の本山があります
もとは、源頼朝の乳母の家系といわれる、比企一族の館が
あったといわれる、寺です
この寺が、好きです
門をはいり、緑がだんだん濃くなる境内を進み、
道が坂になったところを、さらに行くと、もうひとつ門が
あります
この門をくぐって、みえる、本堂の屋根の大きさが
好きです。
そして、ここまでくると、本当に静か。駅からさほど
遠くないことが、うそのようです


鎌倉の寺は、京都の大きな寺のように、きれいな庭園が
あるとか、見上げるような仏像があるとか、少ないことが
多いのですが、静かさ、という点では、持ってるな
と思うことがあります


さて、せっかく感じた、静かさ
できれば、自分の気持ちを落ち着かせるとか
なにか、プラスになるように、と思ってしまいます
いいえ、実は静かさにふれたこと、そのことを
喜んでいれば、いいのかもしれません


今朝の総持寺は、朝の修業が休みなのか、いつも行けば
たいてい聞かれる読経の声がしない、まさに静かな空間
でした
大きな木があり、歩くだけで、心と体がすっきりする
そんな境内が、歩いてすぐのところにあるのは
贅沢な気分です