写真展から昭和を感じる

世田谷美術館にて、田沼武能の写真を見ました
そこには、確かに自分もいた、路地裏があり
子どもの新鮮な表情がありました


子どもを撮り続けた、田沼の目には、何が映っていたのでしょう
どうも、子供の表情に、その時代を感じる何かが
あったといっていいように、思いました


昨日、新しい元号が発表され、平成もあと1か月を
切りました。平成というのを、ひとつの時代として
くくるには、あまりにも自分には過ごしたもの
費やしたいろいろが、大きすぎて、はいる器が
みつからず、ここで、平成とはこれこれという
言葉には、なかなか、できません


できるとすれば、10代と20代の半分以上を過ごした
昭和のほうが、自分を育てた、時間だという比較
くらいでしょうか


田沼が残した、写真に写る、子供の表情は、新鮮で
明るいのです。昨日、新しい時代がどんな時代に
なったらいいと思いますかという問いに、ある女性が
子どもたちの笑顔があふれる、時代になってほしいと
言っていました。これは、いまが必ずしもそうでないと
言ってるとも、とれるのです
子どもたちの笑顔があふれる、時代。それはそこに
生きてる人が、希望を持てる時代だといっていいと
思います


昭和は、みんな、まだまだ、貧しかった。だからといっても
いいかもしれないけど、未来、仕事なりがんばっていけば
豊かになっていける、という現在進行形で、未来を
信じられる、数字と、空気があったといっていいでしょう
失われた、20年だとか、30年だとか、言う話があり
経済成長という意味では、成長していないといっていい
時間が流れます
いいえ、これだけの為替変動であり、エネルギー革命、IT革命
といった、時代の変化のなかで、日本の経済はしたたかに
世界に向き合っていて、一定の地位を保ってるとも
見えます


ただ、時間軸を、どの視点をスタートとしてみるかであるとか
なにが、豊かさの基準だとかの、ことはなかなか一致点を
みるのは難しいかもしれないですが、昭和は成長していた
平成は成長が止まったといっていい。


経済の好転が伴わなければ、仕事していて、豊かになっていく
という実感は難しいですね
いま、インバウンドの効果もあって、日本経済はおそらくは
まだ、順調でしょう。具体的に、賃金はあがり、ここしばらく
豊かになってると思える状況があるのも、事実でしょう
ですが、年単位で、みていくと、この成長は、続くと
信じるには、頼りない。また業種であり、銘柄でも勝ち負けが
ずいぶんでてるのも、影を落とします


子どもたちの笑顔があふれるような・・・
できれば、経済だけでない、価値をみんながみつけて、みつめて
しっかり手を握り合って、進みたいものです