報告書

複数で、考えたことを、まとめて報告すること
これは、社会人であれば、あたりまえにある、仕事と
いっていいと思います


研修で行った、報告書の書き方のなかで、3人チーム
内容として、近いものを、それぞれが言ったこと
このことを、報告に書いた、でも実は背景とか
言いたいことの、ニュアンスはそれぞれちがっていた
ゆえ、報告が全体として、ぼやけたものになった
という反省を言った社員がいます


文脈理解力という言葉が浮かびます
これ、大久保幸夫、「仕事のための12の基礎力」
という本にでてくるのですが、「言葉」というものは
それぞれ、定義が人によってちがうといういい説明が
のっています


報告、ひとつの意見をだすということ
これを、複数でやるときに、やりがちなことに
足して2で割るという方法ですよね
それぞれがいったことを、きりはりして、つなげておく
そうすると、お互いのメンツがなんとなく、保たれて
いいじゃないか、って、書いた本人は思うのですね
ですが、読む方としては、つまりはなにが伝えたいのか
ということが、ぼんやりしてしまうということが
起こりがちです


そこで、理想はという話をしました
その、報告書、書いた側として、やることというのは
意見がでたら、十分話し合って、誰かの意見を採用し
誰かの意見は、捨てるということが必要なのかなと
思ったと、言いました
確かに、そういうことも言えますが、化学変化
つまり、AとBという話からCという意見が生まれてくる
そういうこともあっていいのでは、と、付け加えました


こうして、たどっていくと、つまりは、深めるような
話し合いが大事なのだけど、そこまで到達していない
ということが、透けて見えてきます


例をあげれば、日本食を食べたい、という意見がでて
イタリアンが食べたいという意見もでたときに
どちらも、両方でてくる、そうした食事に
するのではなく、よくよく話を分析すると、おいしい麺類が
お互い好きだから、その点を満足すれば、イタリアンもあり
日本食もあり、ということに行きつくとか
日本食であれ、イタリアンであれ、「素材」を大切にする
料理法なら、お互いとても好きだろうと言うことで
一致するとか、そんな感覚でしょうかね


研修の話から、食べるものの話にすり替えてしまいましたが
なにか、難しい話になりがちなことを、シンプルなことに
例えてみるというのも、ひとつの理解を得やすい方法とも
言えるのですね。もっともいい例えでないと、しらける
ということもありますから、気を付けることが必要ですね