手紙で伝える

友達と会ったら、手紙を書きます


友達と話したことを、手紙に書きます
友を思いながら、文章を書くのは、とてもいい時間です


たとえば、ある絵、だとか、景色でもいい、きれいなもの
それをいっしょに見たとして、お互い感想を言いますね
その、親しくしてる相手がどう感じたか、それを話してもらって
自分はどんな刺激をもらったのか、書くのですね


モネ、ルノアールが、作り出したという、筆触分割という
手法、このことを、どうみているか
光の色は、まぜれば、白くなる
絵具の色は、まぜれば、黒くなる
そういう、ことをふまえて、目が最終的に、像を結ぶのに
役割をはたしていること、つまりものは、固有の形と色を
持ってるのでなく、目に飛び込んできた、光を目のなか
心のなかで合成して、見えてるという事実に、モネ
ルノアールは気づいて、色と色を置いて行って、目で
あわせこんでみて、わかるという絵を描いたというのですね


ゴンブリッジの、「美術の物語」にそういう記述があって
パリのオランジェリー美術館で、モネの睡蓮が、至近距離で
みれば、ざらりとした、早い筆遣いで、荒々しいものが
少し、3メートルとかはなれてみると、あら、不思議
花であり、水面に移った、像となります
そういう両方の、ことをして、やっと、筆触分割って
こういうこと、と、腑に落ちるということが
あるようです


楽器で音をだす、メロディを奏でるときに
楽器だけでも、譜面だけでも、イメージできず
楽器と譜面を何度も見比べ、音をだしながら、こうなるのかと
確かめてるのに、近いかもしれません


友に、自分が感じたことを、手紙に書いて、伝えたいと
思っていて、でも↑の筆触分割なんかは、書ききれない
でも、伝えたい。どうしたらいいでしょう


美術の物語は、ひとつ、ヒントというか、やり方に光を
さしてくれました。絵を記述するって、かなり大変で、膨大な
知識と、感性を磨いてないとできなくて、自分には相当高い難易度だと
感じていたのです。だけど、美術の物語の記述は、すとんすとんと
心に響いてくるものがあります。こういうふうなお手本に
導かれてみると、なんとか、伝わる文章も書けるかもしれないって
感じがします


感じた、五感で感じたことを、言葉にして、なにか受け取って
もらおうというのは、とても、楽しいのですが、なかなかしんどい
作業ということも言えます
書いてる、自分、だけじゃなくて、読んでもらう人も、楽しいと
なることが、やっぱりほしいですね