「十代のうちに考えておくこと」 香山リカ
この本の「はじめに」という冒頭のところに
リカさんは、十代にくらべたら、二十代、三十代なんて
寝ていたのではないか?というくらい、十代は大事という
記述をしています
今月と来月は、十代のとき、いっしょだった仲間
二十代のとき、いっしょだった仲間と、食事をし
おしゃべりをする、同窓会があります
どうも、五十代というのは、子供も手を離れて
自分が若いときに会っていた人と、また会いたい
そういう時期なのですね
確かに、十代は大事です。それに近いことで二十代も
大事です
「はじめて」ということがいっぱいあります
はじめて会う、いろんな人、恋、出会い、別れ
はじめての仕事、はじめての成功、失敗
こういったことは、十代であり、二十代に経験する
ということが、多くの人はあると思うのです
抱えきれない、感情をいっぱい背負って
抱えきれない、自分の欲望を持って
生きていたと思います
いまだって、感情も欲望もあります
だけど、その対象に、どうやって相対し、また
ときにやりすごす、ということも、覚えたのでしょう
十代はそうは行きません
恋、であれば、恋してる、自分に一言でいえば酔って
しまうように、メロメロになりがちです
いまからみれば、恥ずかしい
だけど、それだけ夢中になれる自分の純粋さはうらやましい
二十代の仕事。思い出してみれば、とてもこれも
危なっかしいこと、いっぱいです
だけど、厳しくもやさしい、上司が尻拭いをしてくれ
ときに、上司も「保身」ということがありますから
さらしものにされ、いろんな経験をしました
仕事がよくできる、元気な大人がチームになると
こんなにすごいんだ、なんて感じました
そういうことが、財産になり、いまの自分がいるんだなと
思います
そういう、財産と言える、なにかをいまの十代、二十代の
人も経験していけたらいいな、と、思います
そう、少なくとも二十代、いいえ三十代もそうだったかと
思います。「若いときの苦労は買ってでもしろ」こういう
ものいいが、ちっとも自分に響かなかったのです
でも、少しずつ、いいこと言うなと思います
そうですね、四十代になってから、かなと思い出します
先日新聞で、過去を思い出すこと、とくにプラスの感情とともに
思い出すことは、心が再生する、自分のいろんなことが活性化する
ヒントになる、どんどんやっていいというコラムを読みました
「回想」ですね
少し前までは、過去をふりかえっていても、なかなか、いいことない
なんて思っていたこともあったのですが、積極的に
やっていきたいことのひとつです
回想、するの、いいですよ