絵本から元気

絵本がとても、大人にとっていいと
感じたことが、何度かあります


このことを、柳田邦男さんが、その著書で述べています
自身が、翻訳をされたという、ローレンス・ブルギニョンの
「だいじょうぶだよ、ゾウさん」という本に、まず
あ、これは大人に向けて書いてるな、大人というか、自分といったら
いいでしょうか?


自分と向き合うこと、肉親との別れに、向き合うことって
どういうことか?文字だけでない、やさしい絵が添えてあるから
こそ、伝わる、温度感、空気感。これは本にはない、すばらしさだと
感じました


そのあたりから、「絵」であり「アート」に関心が
高くなったということも、言えます
日本人なら、きっと知ってる、人気の画家、東山魁夷について、
とても、好きになったのも、実際この10年くらいです


京都の美しさを、東山魁夷が意識して、残そうという意図で
連作を残したこと、「京洛四季」が、絵本にもなっています


京都、円山公園の枝垂れ桜を描いた絵が
あまりに美しくて、その場所、その時間に行ってみたくなって
見計らって、でかけたことがあります
枝垂れ桜は、こぼれるように咲き、その上に月がでたのです


こうした、画家が描く、ある場所、ある風景の美しさというのを
実際、凡人である、自分はなかなか、この絵のこういうところが
美しいのだと、見せてもらえないと、なかなか、気づけない
ということがあるようです


はた こうしろう 「なつのいちにち」という絵本にも
とても、新鮮な感覚をもちました
なにしろ、くっきりはっきり、ストーリィもわかりやすく
色彩が目に飛び込んできます
まさに「飛び込む」といっていい、ページをめくるたびに
その色の、鮮烈さだけ、みていても、楽しく、笑いが
こみあげてくるようです


描いた人はどんなだろうと、推測するだけで、これまた
楽しいのです


私も、「社長」という立場で、なにかできれば、人が
元気になるなにかを、社員やお客様、関係する皆さんに
届けたい。そう願いことは、毎日のようにあります
だけど、こうして文章は書きますが、東山魁夷であり
このはた こうしろうさんのような、絵のメッセージのような
美しさ、楽しさには、とってもとっても及ばなくて
なにか、少しでも近づきたいと、ずいぶん、今日は話が
大きくなってしまいましたが、気持ちは大きくもっていたい
そんなふうに、思うのです