意欲喚起力は、感動とつながる

若い人が、成長するのに、一番いいのは
あるステージで活躍する場を持つことです


こうした、話が頭にすっと、入ってきました
確か、2年ほどまえの電車のなかのことです
そうなんだ、そうだとも、と、すぐ頷いてる自分がいたのです


20代のときでした
子供ミュージカル、そう小学生、中学生が中心の演劇のサークルを
ボランティアで、やっていました
舞台にのる、ということ、はじめての経験なのかもしれません
まず、動いてみる、いわば、遊びの延長としての、おどりや
セリフをいっての、演劇の練習が、実際、公演日が
近くなって、練習を親御さんだったりが、見に来るケースも
ふえていきます。そうなると、あら、あら、不思議。
ただの、遊びに近かった、踊りや、演技が、みるみる
パワーアップ。演じたい、踊りたい。それも
自分が輝くようにやろう、そういう意識が前にでてくるのです
そして、動きがまるで、ちがう。


踊りにしても、そう全然、トレーニングされてない、人形芝居を
みるようだったのが、いい動きであり、表情が変わり、踊る
ということに、喜びがみえてくる。「変わる」のです


先日、ひとりの社員と、「意欲喚起力」ということを
話していて、その社員は、創作の世界ではそうしたことが
あるのがわかる、だけど、実際身の回りにおいてのエピソード
なんて、ないですね。と、言ったのです


はた、と気が付いたのは、その実際、自分のまわりでは
意欲喚起してる場、誰かがアシストして、そういう場を
持てるなんてこと、起こらないと思っていたのが、実際
あれ、スイッチがはいったように、人が変わるということを
目の前で、見ることができたら?それこそ、この人は変われるのでは
ないか?自分が、相手にそうした、いい影響を与えることが
できる、そう実感できたら?


演劇、私が関わったことのある、学生演劇は、そういうことを
求めてることが多いと思うのですが、よくいう「アンサンブルの楽しさ」
ですね。なにもステージに実際立つ人だけでない、照明であり、サウンド
だったり、衣装、メイク、そして、大道具、小道具のことにしても
いっしょに舞台を作る。どうしたら、舞台がいいものになるか知恵を
しぼる。こうしたことを、いろんな立場から、やって、ひとつの
舞台が、言い換えれば、感動が、生まれるのです


今日このブログを書いていて、演劇に学生のときに関わって
感動できる、ということを、知ってる自分というのは、ある面、幸せなのかも
しれません。


ごく親しい人と、あるとき話していたのとき、「人生の宝物」といっていいことを
知っていたほうが、人生豊かになるよね・・・
恋愛がそう、家族で過ごす時間ということも、そうなのではないか?


そこに「感動する」といったことが、定義のなかで大きいのであれば
演劇という舞台を作ること、自分の表現をして、他人になにかを伝えること
仕事において、自分が理想と思うことを、成し遂げること
これらも、人生の宝物といっていいこと、では、ないでしょうか?


人間、ひとりでは生きられないのですね
ですから、できれば、他人といい関わり、いいやりとりをして
なにかしら、作り出す。そうしたことを、目指してくれたらいいなと
思います。また、「若ければ」いろんな可能性をそれぞれ、持ってるものです
その可能性を花開かせていくべく、自分をトレーニングしてい
いきたいと、思いたい。そういう場を提供したいと、思います