美術館のあと、レストランに

我が家の休日の過ごし方として、とても多いのが
美術館を見に行くということです
そして、やっぱり美術館をみたあとは、楽しくランチを
したい。
そんなときに、ぴったりのお店を見つけました
「墨絵」 新宿センタービル
お客様に、外食して満足して帰ってもらいたい
ほっと、ひととき、できる場所を提供したい
そう、webサイトに書いてあり、また食事してみて
ほんとうにそのように、思ってるのだなと思えて、うれしく
なります


仕事をするのなら、その仕事を本当に好きで
その仕事を通じて、接する人が、元気に、幸せになるように
してほしい、と、とてもよく思います


レストランというのは、まさにお客様とじかに接する
ということがあります。味も大事ですが、接客も大事
そして、この墨絵さんは、両方、いいなと、また行きたいなと
思いました


美術館のあとの食事は楽しいです
いま、見てきた、作品であり、作家のあれこれを
言ってみる。共通点があればそれはそれで、また
意見が違うというのも、楽しいことです


速水御舟という、日本画の絵をみました
礬水(どうさ)という、日本画には、欠くことのできない
材料というか、もの、ですね。この使い方を工夫することで
墨の濃淡、にじみをだす、名人といったらいいでしょうか?


墨は、にじんでほしくないところと、いい感じでにじむ
というのがほしくなる、絵の道具といっていい
そのにじまないように、礬水を使い、ときにそれを熱湯で
ぬいて、にじませるという、解説がありました


実際のところ、礬水なるものを使うということ自体が
工夫なのかと思って、いっしょにいた、奥さんに聞くと
日本画を描くというのは、礬水は、和紙にぬるというのは
基本動作といっていい、基礎のことといいます
ただし、速水御舟は、その使い方、抜き方が、きわめて
巧妙というか、びっくりしちゃうほど、うまく使ってるとでも
いいましょうか?


おそらくは、日本画、特に現代につながる、日本画の人として
大きな足跡を残した人。
自分でも、ある高みに達するまで、やりつづけるということは
すごいこと、またその高い頂点から一度降りて、再度登ろうと
することはそれよりも、さらに尊い、すごいことという趣旨の
ことを、言ってるようです
古典を、自分のものとして、そこにとどまらず、自分の境地を
得た人と言っていいでしょうか


そんな話を、レストランで、おいしく食事をしながら
しゃべりました
いい休日、いい時間。いい絵との出会い
こうしたことがあると、続けてやっていくエネルギーが
身体に満ちてくる、そんなふうに思います