新聞記者

IT業界にはいって、自分のやるべきこと、ということを
考え続けてきました。あるとき、自分は新聞記者のような
役割を持ってるのでは?という思いが、頭に浮かびました


スポーツ選手と新聞記者
新聞記者は、選手と同じように、スポーツで記録をだす
とか、試合に勝つとかはできない。だけど、その競技の
様子、読者が知りたいと思う、選手の気持ちだとかライバル
とのいまの距離感、など、選手にはできない、「伝える」
という役割を持ちます


IT業界において、技術者がいまなにに、思いをもって
仕事していて、課題はなんなのか?その技術者がどういう
努力をして、その課題に向かってるのか?それぞれ
短期的なもの、長期的なもの、あるでしょう
そして、ときには、課題を真正面からなにかする、という
こともやるでしょうが、誰かといっしょにその課題に向かう
で、あるとか、上司の助け、仲間の助けをもらうという
こともあるでしょう


技術者が、成長するには、その一人の技術者が、他人と比較
できて、客観視できるということが、大きなヒントになります
そういうふうに、思ってくると、上記に書いた、スポーツ選手と
新聞記者、その新聞記者のような役割って、実は相当大きな
存在ではないか?というように、思えます


何人か、技術者の話を聞いて、比較分析してみる。
技術者の大切な、課題を超えていくそのための、トレーニン
そのための、心の強さを、持っていくその、プロセス
そうしたことを、自分事で、受け取り、ときに
エールを送るということで、話を聞き、気持ちに添う


少し前の当社の管理職会議で、「コーチング」ということが
話し合われました。このコーチング。効果があがりやすいのは
コーチする対象が、自分からなにかをやろうとしていて
また、壁にあたっているという状態があるということでは
ないか?ということが話し合われました


新聞記者と、コーチはちがいます
ですが、共通な部分があるとも、言えます
それは、対象者をよくみて、話を聞き、理解する
ということではないでしょうか?


よく、スポーツ選手が、試合が終わった後、コーチと喜びを
わかちあってるという、姿が、でてきます
それは、コーチが、いかに選手がその試合に向かって努力し
やってきた、過程、プロセスをみてるということ、理解してる
だから、選手もコーチに、やった、ということを伝えたくなってる
そういうことを、感じます


「伝える」ということに、とても、大きな意味を
感じています
人は、誰かに自分のことを、伝えたいのです
これは根源的にそうです。そうでないと見えてるとしたら
なにかが、ネックとなって、伝えたいという気持ちをおさえこんでる
ともいえるでしょう


根源的に伝えたい。この伝えたいを、うまくひっぱりだす
これも、新聞記者であり、対象者をうまく押し上げる役割の
ある人の、大きな存在意義といっていいのではないでしょうか?